先日、メンターの方にもらった本に出ていた考え方です。
皆さんもご存知のトリンプ・インターナショナル(恋するブラなど下着の)
社長をされていた吉野浩一郎さんの「デッドライン仕事術」という本なのですが、
面白いのであっという間に読んでしまいました。
この本を通じて一貫している考え方は「期限をかならず具体的に設定する」
ことの大事さでした。
これはよく言われていることですが、貯金ができる人とできない人には貯金する
考え方が異なるそうです。
貯金できる人は「毎月◯◯円貯金する」ことを先に決めて、残ったお金で生活する。
一方、貯金できない人は「あれにこれに使って残ったものを貯金する」というアプローチだそうです。
これは私も実は結構耳が痛かったのですが、お金だけではなく
時間も同じことが言えるそうです。
私達日本人はよく働く、と外国人に言われることがあります。
これはよく解釈することもできるし、逆に、それぞれの国の一人あたりの所得は
先進国ではさほど変わりません。逆に時には「あの国の人達はあまり働かない」と
思っている人達の国のほうが一人当たり所得が日本より高いこともあります。
実は日本大好きな私はこれが結構悔しいのですが(笑)、それを冷静に見ていくと、
一つ日本人の美徳でもある働く、ということが時と場合によって、
悪い方に出てしまうことがあるからかもしれません。
恐らくメーカーなど工場のラインの現場では明確に時間あたりにどれだけの
アウトプット(生産)が出来るかについて、この日本人の強さが良い方向に活きたの
でしょうね。
一方、よく言われるホワイトカラーやデスクワークについては
なかなかアウトプットが工場と違って目に見えないものが多いことから、
なおざりになってきたのではと思います。
先ほどの貯金の話ではないですが、仕事に関しては終わる時間を決めて出社した時点で、
その時間から後ろは、家に帰ったり外で遊んだりするための時間として決められている。
つまり、貯金で言うとすでに天引きされて定期預金に
入っちゃってると考えるといいということです。
そう考えたら、使える時間は決まっています。
その中で、何をやるかを1時間単位で考えれば何を何時までに終える、
という発想になるということですね。
確かに私もサラリーマン時代、朝会社に7時くらいに(証券会社時代は朝はやいので)
行って、そこからコーヒーと新聞のチェック。そして、9時から会議。長い時は
その会議だけで2時間くらいかかってそのまま午前の部はクタクタになってお昼。
そしてお昼食べると眠たくなるので(笑)午後は効率が悪い。
で、頭がさえ始めてくる4時か5時くらいから仕事に集中して終わるのが早くても
22時とか23時。あるいは、夜通しなんてことがあり、結局オフィスに
20時間近くいるようなことが多々ありました。
でも、今思えば、これって何時までに終えよう、ではなくて、
仕事が終わったら帰ろう、と思ってたからだな、と思います。
どうしてかといえば、たまにデッドラインが必要な日が当時の私でもありました。
例えば、好きなミュージシャンのコンサートが19時に開場になる。
そういう日は不思議なもんですがちゃんと18時までに仕事終わっているものでした。
つまり発想の逆転で、「効率が良くなればアウトプットが出来て終わる」のではなくて、
「時間を固定すると、その中で必然的にやることに期限が出来てそれまでに終わる」ということでしょうね。
多分、私も意識せずこういう時はデッドラインがあるので、必死に考えて終えていたんだと思います。
これは皆さんだけじゃなくて私もかなり耳が痛いところがありました。
すぐ読める本なので、もし興味がある方はどうぞ。
私の机においておきます。