この人の本を訳している人の一人と今度お会いするので、改めて読みなおしていていたのですが、とてもよい言葉だなと思ったので久しぶりに紹介させてもらいました。
自分を振り返ってもそうですし、みんなも同じかもしれませんが、
何かうまく行っていない時、あるいは、課題があるときふと、こんなことを言ってることはないでしょうか?
・ 今、時間がないから・・・・
・ ・・・さんがやらないから・・・・
・ お金がないから・・・できない
私だったら、
・ まだ、景気もよくないから・・・・
・ 競合が・・・
なんてパターンですね。
これ、両方共共通しているのは自分任せじゃなくて外部に責任を持って行ってしまっていることだと思います。
百歩譲って子供の時だったら、仕方ないかもしれないけど、
私達はすでに一端の大人です。昔だったら15歳くらいで元服(げんぷく)して名前も幼名から元服名に変わります。そして、烏帽子をかぶって(武士の場合)責任ある立場であることを、大人たちが認めるとともに自分も自覚する儀式がありました
(今も一応成人式はありますが、・・・ですからね)。
先ほどの、・・・の部分はもし、「自分」という主体がなく周囲の環境に期待したりそのせいにすれば、考えずに、そのまま放置してしまうでしょう。一方、「自分の主導権は自分であって、状況を変えたければ自分がかわるしかない」というシンプルな事実に気づけば、
自分が何をしたらよいかが分かります。
身近なことで言うと、自分磨きの一番の敵は怠惰(サボっちゃう)ですよね。
ところが、これを「自分がサボってしまった。これを反省して頑張ろう!」と思考する場合は、この人は、きっとまたサボることもあるかもしれないけど、きっと、少しずつでも前進していきます。一方、「時間がなくて忙しい。」と言ってしまった場合どうでしょう?これは、問題を外部化(外部環境のせいにしてしまう)しているので、きっと、ここで止まってしまうでしょう。
私達の仕事も同じですね。
人によっては、1時間で終わっているけど、もう一人の人には3時間かかっている仕事があったとしましょう。もちろん、色んな理由があるでしょうが、一番健全で、かつ、前向きな考え方は「どうやったら、自分も1時間で終わるだろう」という考え方。そうすれば、自分に何が欠けていてどんな努力が必要かが分かります。
逆に、「バタバタしていて時間がかかってしまった」とすると、きっと前に進むことは難しいです。
私も同じようなことを繰り返して、そのたびに、「結局は自分が変わるしかない」という事実を受け入れた時はうまくいき、外部のせいにした時は、ただ、時間だけが過ぎていったような気がします。
最後に、こういう時に安心するコツは、誰かしら自分よりどこかの部分でうまくいってるわけです。
ですので、「・・・さんでもできるんだから、自分だってできる!」と思ってしまうようにしましょう。
実際にこれは事実ですよね。
私達の仕事で、天性と言わないといけないようなスキルや体格が必要なことってありません。
ほとんどは、ちょっとした工夫や努力、何よりも、それを続けるという気持ちさえあればだいたい達成できることばかり。
そう思ったら気持ちも楽になりますよね。
組織としてのチームワークはとても大事ですが、それはあくまでも個々の独立した個人が精神的に自立してはじめて成り立ちます。
福沢諭吉が「独立自尊」をあの明治の激動期に訴えたのは、国や共同体を軽視したのではなく、独立した個人なくして、家族の独立なく、家族の独立なくして、国家の独立はなりえない、ということを言いたかったからです。
良いチームになっていくためにも、まずは、自分次第、ということでしょう。
人は自分の人生の責任を受け入れた時はじめて子供から大人への第一歩を踏み出す ~ 全ては自分次第 (ブライアン・トレイシー)
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