「好き」と「打ち込む」の関係
よく、得意なこと、好きな事に集中しなさいということをいう人がいますよね。
別に間違ってることではないと思うのですが、好きかどうかはやってみないとわからないことも結構あるんじゃないかと思います。
子供に「自分の好きな事だけやりなさい」と言っても、その子供にとって
何が本当に好きな事かに気づくのは、もう少し色んなことを経験しないとわからなかったりします。もちろん、イチローみたいに子供の時に野球と出会ってそれが一生打ち込むだけのものだったらよいのですが、人によっては野球じゃなくて、ビジネスの中の特定の分野かもしれないし、政治に興味を持ってその分野に打ち込むかもしれない。
そう考えると、「好き」であることと「打ち込むこと」というのはどっちが先ということは
ないんだろうなと思います。
好きだから仕事に打ち込むということもあるでしょう。
あるいは、打ち込んでいるとそのうち楽しくなってそれが好きになることもある。
これをうまくまとめていらっしゃるのが、以前一度だけ紹介したトライアンフの樋口さんの
「やるべきこと」「できること」「やりたいこと」。
まずは、「やるべきこと」から打ち込んでいく。
そうすると、少しずつスキルアップして「できること」が増えていく。
そうなると、新たに「やりたいこと」が何なのかが見えてくるから、さらにそのために「やるべきこと」に打ち込んでいく。
この循環が出来ると成長できそうですよね。
一方で、「やりたいこと」と「できること」だけしかやらないと、自分のキャパはずっとそのままで成長することはありませんから半年後、1年後に会っても変わってないなぁ、と思うのかもしれません。
よく面接なんかでも、英語を留学して頑張ったから英語を使う仕事をしたい、といってくる人がたくさんいらっしゃいます。
それはそれで、もちろんまずひとつ、何か自分の強みとなる「できること」を増やしているんだけど、それはあくまでもワンステップ。そこから、また新たに「やるべきこと」をやっていくなかで新たに自分の「できること」が膨らんで結果として、「やりたいこと」が見えてくる。
このサイクルなんでしょうね。
「好き」と「打ち込む」の関係
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