うまくいこうとすることへの恐れ~人間の現状維持メカニズム
これは不思議なことだけど、心理学的にも研究テーマとしてあるそうです。
人は、どうして変わりたいと思うのか。そして、実際にそう思うのに変われる人は少数派なのか。
今まで書いてきた「夢」よりも「ゴール」を設定すること。
そして、その「ゴール」に向けたプラニングと行動をすることを通じてモチベーションを高めていくこと(モチベーションからスタートするのじゃなくて、行動からスタートする)。
これは、正しいと思いますが実はいざその段階になると人を邪魔するものがあります。
それは、人間の「現状維持能力」。
人は不思議な生き物で良い環境にいても、悪い環境にいても慣れていきます。
そして、慣れるとそこから別の場所に変わることを希望しつつも実は、いざ、本当に変わろうとするとブレーキを踏みます。
例えば、ダイエットをしたいと思った時。
それはもちろん、ダイエットを通じて具体的に今の体型を変えて行きたいと思うからでしょう。
一方、そんなことを話していた人に半年後、1年後に聞いてみてください。
きっと、「そう思ったんだけど、まだやっていない」という人がおそらく大部分じゃないかと思います。
それを自己嫌悪する必要はなくて、人間の脳のメカニズムとして現状維持能力が発動されてしまったんだ、と思えば、変えていく方法は簡単です。
まず、ちゃんとしたプランを作ること。
具体的に体重だったり期間だったり、そして、無理過ぎないけど少しチャレンジングなくらいのプラニングをします。
あとは、それに向って日々行動をとる。
そして、結果を計測する。
これを繰り返していると、今度は、少しずつ成果が出て行くからその変わっていく状態が
当たり前になる。これが新しい現状で、今度は脳はこの状態を維持しようとしてくれます。この流れになったらあとは簡単。ひたすら、ゴールに向って行動を続けるのみです。
私もそうですが、人が集まると何故か今のうまくいかない現状の愚痴がたくさん出てきますよね。ところが、この愚痴の多くに対してじゃぁ、自分が何か変わるための努力をしたか、という議論はだいたいなくってお酒でも飲んでまた愚痴りながら日々を過ごしてしまう。
これが人間なんだけど、実は、この愚痴りながらゴールと現状のギャップを嘆いていることを実は人は望んでいて、実は決してそのゴールを目指してないことがほとんどじゃないかと思うわけです。
ところが、行動を通じてそのゴールに少しでも前進し始めるとそれが楽しくなって愚痴ってる暇もなくなる。これもまた、実際に起きるそうです。
私には半分そうで、半分残念ながらそうじゃない部分があるかなと思っていて、
今日はこんなエントリを書きながら自分自身にも戒めとしてみました。
うまくいこうとすることへの恐れ~人間の現状維持メカニズム
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