時々振り返るといいもの(教育勅語とフランクリンの13徳目)
ここ数日、様々な角度で目標設定の仕方。
あるいは、行動からモチベーションを引き出す方法なんかを説明してきたと思います。
ただ、やっぱり人間です。
時には思ったようにできなくて反省もします。
実は私も昨日教材開発のためにこもって作業をやっていました。
自分の中では娯楽は1日1時間、と決めているのですがふとコンテンツの方の開発が一段落してキャッチコピーをやっている時、何故か学生時代にハマった漫☆画太郎先生の珍遊記という(結構下品です(笑))漫画を思い出してしまい、ネットサーフィンを約束を越した時間以上使っちゃいました。
こんなことはやっぱりたまにあるわけで、人間にほんとうの意味での聖人君子たるものなかなか存在しないわけです。
ただ、そうやってちょっと道をそれた時にすぐに自分を戻すためにこうした計画があるわけでそれを見ながら達成できなかったことを反省するわけです。
それと、もうひとつは簡単にまとまった行動規範。
私の中では、時々やっちゃった、と反省した時に読みなおすのはシンプルで、かつ、自分が共感できるものにしています。1つは日本の教育勅語。これは、戦後アメリカからの圧力で殆ど公教育から姿を消してしまいましたが非常に日本的ではありますが非常に普遍的なものであり、
守るべき公徳と私徳を書き記してくれています。以前、日本時代を懐かしむ台湾のおじいさんがこれを(もちろん日本語で)暗唱している姿に触発されて、私も負けじと旧言葉で暗唱できるまで練習しました。
そして、もうひとつはアメリカの建国の父、ベンジャミン・フランクリンの13徳目。
かつてのアメリカはピューリタンが独立13州に行った時の名残か、かなり、禁欲的かつ宗教色がありますが、こちらのものはシンプルで先ほどの教育勅語とも伝えたいことは殆ど同じじゃないかなと思います。
教育勅語がより観念的なものをまとめているのに対して、フランクリンのものはもう少し
具体的な気がします。どちらも、たまに見ると、果たして自分は半分くらいは達成できているものか?と反省してもう一回レールに乗り直すわけです。
以下、ご参考。
<教育勅語>
朕惟フニ我カ皇祖皇宗国ヲ肇ムルコト宏遠ニ徳ヲ樹ツルコト深厚ナリ
我カ臣民克ク忠ニ克ク孝ニ億兆心ヲ一ニシテ世世厥ノ美ヲ済セルハ此レ我カ国体ノ精華ニシテ教育ノ淵源亦実ニ此ニ存ス
爾臣民父母ニ孝ニ兄弟ニ友ニ夫婦相和シ朋友相信シ恭倹己レヲ持シ博愛衆ニ及ホシ学ヲ修メ業ヲ習ヒ以テ智能ヲ啓発シ徳器ヲ成就シ進テ公益ヲ広メ世務ヲ開キ常ニ国憲ヲ重シ国法ニ遵ヒ一旦緩急アレハ義勇公ニ奉シ以テ天壌無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ
是ノ如キハ獨リ朕カ忠良ノ臣民タルノミナラス又以テ爾祖先ノ遺風を顕彰スルニ足ラン
斯ノ道ハ実ニ我カ皇祖皇宗ノ遺訓ニシテ子孫臣民ノ倶ニ遵守スヘキ所之ヲ古今ニ通シテ謬ラス之ヲ中外ニ施シテ悖ラス
朕爾臣民ト倶ニ拳拳服膺シテ咸其徳ヲ一ニセンコトヲ庶幾フ
明治二十三年十月三十日
御名 御璽
孝 行 = 親に孝養をつくしましょう
友 愛 = 兄弟・姉妹は仲良くしましょう
夫婦ノ和 = 夫婦はいつも仲むつまじくしましょう
朋友ノ信 = 友だちはお互いに信じあってつき合いましょう
謙 遜 = 自分の言動をつつしみましょう
博 愛 = 広く全ての人に愛の手をさしのべましょ
修学習業 = 勉学に励み職業を身につけましょう
智能啓発 = 知識を養い才能を伸ばしましょう
徳器成就 = 人格の向上につとめましょう
公益世務 = 広く世の人々や社会のためになる仕事に励みましょう
遵 法 = 法律や規則を守り社会の秩序に従いましょう
義 勇 = 正しい勇気をもって国のため真心を尽くしましょう
<フランクリンの13徳目>
第1 節制 飽くほどに食うなかれ。酔うまで飲むなかれ。
第2 沈黙 自他に益なきことを語るなかれ。駄弁をろうするなかれ。
第3 規律 物はすべて所を定めて置くべし。仕事はすべて時を定めてなすべし。
第4 決断 なすべきことをなさんと決心すべし。決心したることは必ず実行すべし。
第5 節約 自他に益なきことに金銭を費やすなかれ。すなわち、浪費するなかれ。
第6 勤勉 時間を空費するなかれ。つねに何か益あることに従うべし。無用の行いはすべて断つべし。
第7 誠実 詐(いつわり)を用いて人を害するなかれ。心事は無邪気に公正に保つべし。口に出すこともまたしかるべし。
第8 正義 他人の利益を傷つけ、あるいは与うべきを与えずして人に損害を及ぼすべからず。
第9 中庸 極端を避くべし。たとえ不法を受け、憤りに値すと思うとも、激怒を慎むべし。
第10 清潔 身体、衣服、住居に不潔を黙認すべからず。
第11 平静 小事、日常茶飯事、または避けがたき出来事に平静を失うなかれ。
第12 純潔 性交はもっぱら健康ないし子孫のためにのみ行い、これに耽りて頭脳を鈍らせ、身体を弱め、または自他の平安ないし信用を傷つけるがごときことあるべからず。
第13 謙譲 イエスおよびソクラテスに見習うべし。
時々振り返るといいもの(教育勅語とフランクリンの13徳目)
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