ビジュアル化とパフォーマンス (プラス思考だけはうまくいかない)
実は最近このハッとしたことは、殆どがMichael Mastersonの”The Pledge – Your Master Plan for an Abundant Life”という本を読みながら自分がインスピレーションを得たことを自分なりに解釈し直して紹介しています。(日本語タイトルは商売を意識したのか、大富豪の仕事術、というコテコテタイトルですが、英語タイトルのほうが本が伝えようとしていることに近いと思います)。
私もよく書店にいったりして、ついつい、自己啓発系の本のコーナーなど行きます。
そして、大体において「プラス思考」というものが多くの問題を解決してくれるという趣旨の本が多いなぁと思うわけですが、私自身、結構現実主義者だし(といっても現実に引っ張られるという意味ではありませんが)、果たしてポジティブになるだけで自分がうまくなんて思うほど自分に自信があるわけでもありません。
プラス思考でうまくいく人というのは、多分なんだけど思考法がプラスだからうまくいくんじゃなくて、今現在までいろんな難題に向き合いながら、それを解決する経験を通じて積み重なった成功体験が「自分ならうまくいく」ということを分かるようにさせてるんじゃないかと思います。つまり、順番が逆なんじゃないかなと。
ということは、自己啓発をされても一瞬そんな気分にはなるけど、結局成功体験が積み上がったわけじゃないからモチベーションは長続きしない。自己啓発本は自動車の修理マニュアルのようなもので、一日中読むことはできるけれども、読んだだけでは直らない。
これが言い得て妙だなと思います。
一方で、お客さまにも皆さんにも、そして、私にもゴールというものがあります。
そこに到達するための努力を正当化出来るもの。
その一つが、ビジュアル化、というものじゃないかと本に書かれていてこれは私もそうだなぁと思いました。
例えば、ジャック・ニクラウス(ゴルフの)は、「本番でも、練習でさえもショットを打つときには必ず非常に鮮明でピントがあった絵を思い描いている。ちょうど、カラー映画のような感じだ。」と言っています。
私たちのお客さまが、今は英語を話せないけど話せるようになりたい。
そう思っていらっしゃるわけですが、はじめから単純にポジティブ思考と根拠なき夢だけで走るとどうでしょう?多分、モチベーションは持続せずにきっと、数カ月後にはその根拠なき夢と現実のギャップが全く埋まらないのに辟易しちゃうでしょう。
逆にうまくいくのは、夢ではなくまずちゃんと、先が見えるゴールを設置すること。
そして、次にその手が届きそうなゴールに到達した時の姿をビジュアル化すること。
最後に、そのゴールに向けた一つ一つの行動(これはTODOというかタスクリストレベル)を1つずつこなしていくそして、その進捗具合をチェックしていって、ちゃんと進んでいればそんな自分にささやかなご褒美を上げる
こういうことを積み上げて実績を作ったからこそ、そうして成功した人は「自分はできる」とポジティブになるんじゃないかと思います。
これは、議論の別れる例えですが、とある戦争で2人の捕虜がいました。
1人は、「友軍が来てくれてなんとかなるさ」とはじめ思っていた人。
もう1人は、「戦況は厳しい。これが現実だ。が、日々なんとか生き残って国に戻ったら、自分がいた大学に戻って緑に囲まれた書斎でまた仕事をやるぞ」と思いながらも先のゴールをビジュアル化してそれに向けて生き延びることを考えた人。
どちらが生き残ったか・・分かりますよね?
(これは、皆さんに渡したビジョナリーカンパニーに出ている有名な喩え話で、ストックデールの逆説と呼ばれています。
私もちっこい話ですが、7年後の自分の人生と会社のゴール。
そして、目先の1年の計画があり、中長期的に取り組むべき重要事項はどちらかと言うと前者。
そして、1年の計画実現に向けたことはTODOに落として日々、やることを手帳に書いて1つずつ潰していきます。
で、まずは先の7年後のイメージももちろんありますが、とりあえずは、一日の終りには手帳に書いたTODOは全て終わってちょっとしたご褒美にビールいっぱい飲んで気持ちよく寝る自分をイメージして一日をはじめます。まずは、ちょっぴり先の姿イメージしてそこに向けてやることを考えてみましょう。
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