自分の言葉で解釈し理解する(鵜呑みにしない)
私もこの大事さに気づくのに何十年かかったのだろう、と思います。
ひょっとすると、5才くらいまでの時のほうが子どもという立場で必死に考えるので、
この習慣があったのかもしれませんが、不思議と社会に出る頃には気づかないうちに新聞で読んだこと、あるいは、他人から言われたことというものを、無意識のうちに鵜呑みにしてしまうことがあるなぁと思います。
それは、多分、以前書いたことがあると思いますが、人間という生き物は動物の中で唯一、
思考することが出来る生き物です。だからこそ、過去の世代が書物などという形でその人の経験を文字に残してその経験を知識として自分が経験しなくても疑似体験し、引き継ぐことが出来るわけです。
ここまでは、素晴らしい能力だなと思うのですが、一方で、この思考する、
というのは、とっても頭に負担をかけます。今回のシステムのことなんかでも、何か起きていることをただ見ていくだけなのと、他人の経験を見聞きするだけでなく、自分の頭で解決策を今までの自分の知識をフル動員して考えるのとでは、頭の負担は大分違ってくるでしょう。
いわば、パソコンがフル稼働してる時。
パソコンの脇から熱い風が出てますよね。あれ、CPUという人間で言うと脳みたいなものがフル稼働してる証拠です。(だから、時々シャットダウンしてお休みさせる必要もあります)。
私の好きな昔話になっちゃいますが、春秋戦国時代に趙という国があって、そこに趙奢(ちょうしゃ)という兵学に優れた軍人がいました。
彼が優秀だったのは、過去の様々な戦争から導き出された兵法書を読んで知識を持っているだけではなく、その活用方法を、それぞれの戦場で自分で考えなおして当てはめていたからでしょう。
一方、その息子に趙括(ちょうかつ)という人がいました。
この人は、お父さんに負けずの兵学の天才で、理論として父を論破するくらいの人でしたが、あくまでも兵学は暗記しただけでした。
ある時、隣の大国秦と趙が戦争になった時、秦の名将白起将軍と戦うことになった時、敵の秦は趙括の弱点をよく知っていて、あえて、趙の国内で内部工作をして趙括を持ち上げて超王は趙括を総大将にするようにしました。
そして、予想通り、自分の頭で考えることが出来なかった趙括は、秦の白起将軍が兵学通り作った状況を教科書通り対応したために裏をかかれて大敗しました。これが長平の戦いという戦いで、趙の滅亡のきっかけになりました。
話がそれちゃいましたけど、言われたことを言われたとおりやることを繰り返していると、
いわゆる思考停止、になっちゃいます。もちろん、何か全く新しい環境でしたら、まずは、全て受け入れてやってみる必要があるでしょう。
ただ、一定値になれば、その次は自分の過去の経験や知識を動員して、他人の言葉ではなく自分なりの腑に落ちた言葉に置き換える癖をつけないといけません。
そして、解決できないときにはどんな知識やスキルがあれば解決できるかを自分の頭で考える必要があります。
その癖がついてくると、人と話している時にも常に「その人の本音は今、どこなんだろう?」ということを考えながらコミュニケーションをするようになるので、その人のことを知ろうとするために、効果的な質問をすることができるようになります。
これ、言葉で書くのは簡単なんだけど、実践するのは常に習慣づけて意識する必要があります。
一方、楽な道を選んでしまうと人から言われるとそのまま次の人にパスするだけのメッセンジャーさんになっちゃいます。これはこれで、自分で考える必要がないから楽かもしれませんが、その人の成長にはなりませんよね。
だからこそ、例えば、上の人に相談するときは、
「◯◯様、あるいは、◯◯さんがこうこう言ってます。どうしましょう?」というのは、とっても楽な方法ですが、この思考方法は早く卒業して、
「◯◯様、あるいは、◯◯さんがこうこう言ってます。私はここがポイントで、こうこうすると、解決すると思います。ただ、このことは、相談してからのほうがよいと思うのですが、どうしましょう?」
となると、そこには「自分なりの解釈」が入ることになり、かなり、違いますよね。
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