心のボタンナップ
女性も男性も同じだと思うんだけど、洋服を着る時にボタンを
下から上に留めていきます。仕事をする前、ボタンを留めていって最期のボタンを留めるときの気持ち。
これがボタンナップです。
男性ですと、首の第一ボタンまで留めてネクタイをつけます。
一説では、ネクタイの起源は、ローマ帝国時代にローマから各地(多分寒い地方だからゲルマニアとか)に
戦争で遠征する際に、女性たちが自分の夫や愛する人に対して、無事でという気持ちを込めて女性が首に巻いたものと
言われています。
ネクタイは別に、ボタンを留めていくと不思議と心が引き締まるような
気持ちにならないでしょうか?
営業用語でもボタンアップという言葉があるそうです。
これは、営業の目的はついつい、「売る」ことを意識してしまいがちですが、
本当に大事なことは、お客様の心をちゃんと掴むこと。
やっぱり、何か新しいことをスタートするときの心の葛藤はすごくあります。
悩みに悩んで、そして、その人が今自分がお手伝いするんだ、と、逆の立場で考えてみると、こうした
葛藤は容易に想像出来ますよね。
だからこそ、大事なことはその葛藤をお客様が越えることが出来るように
ローマ帝国の人じゃないけど、ネクタイを締めてあげる人の気持で心のボタンを留めてあげる事。
これ、とても難しいことだと思います。
何故かって言うと、私たち自身のことを振り返るとやっぱり
目先のことが気になってしまいます。何よりも、この心のボタンを留める作業って特に私達のような
自分磨き・自己啓発に関しては気持ちいいことだけ言ってもダメ。嫌われたくない、嫌なこと言う人だなと思われたくない、という
目先の感情が優先すると、これが言えないので、ボタンが途中に留まったままになっちゃいます。それは、後々、大体において表面化します。
悩んだら思い出すといいのはお医者さんだと思います。
お医者さんは、分かりやすく人の命を預かってますから、厳しいことも言わざるを得ないですね。
だからこそ、患者さんは真摯で嘘偽りないお医者さんの言葉には耳を傾けます。
もし、お医者さんがいいことばっかり言ったらどうでしょう?
きっと、一瞬はいい気分になるかもしれないけど、あとでかえって不安になっちゃうかもしれません。
扱うものが私達のような語学であろうと、何であろうと、目先の命ではなかったとしても、
ひょっとすると、今、目の前の人の価値観や人生を変える可能性がある、という意味ではお医者さんと立ち位置は実は
そこまで変わらないんじゃないかなと思います。
悩んだら思い出してみましょう。
心のボタンナップ
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