主体性を発揮する
最近久しぶりに読み直しているスティーブン・コヴィーの7つの習慣。
かなり内容の深い本ですので、1回読んでも正直頭に全てが残らないくらいで、
私がこの本を読むのは2回目なのですが、さすがに、2回目になるとこの本が伝える本質が少しわかってきた気がします。
理想的な人としてのステージの進み方は、依存から自立、そして、自立から相互依存への成長であり、
そのプロセスを経るための7つの習慣をまとめているわけです。
これは子供に置き換えると分かりやすいです。
生まれたての赤ん坊は、両親に完全に依存しきりです。
そして、幼年期、青年期を経て徐々に、自立への道を辿ります。それは、まずは、
独り立ちしないとどうしようもないですからね。
ところが、ここまでで終わってしまうことが多いですが、
そこから独り立ちした人間は次のことに気づくわけです。自分の存在があるのは、自分という存在が
周囲と相互依存しあえているからだと。そうなると、例えば実は自分が投ずる政治の一票の意味することの重さが分かるようになったり、
あるいは、自分の周囲のコミュニティに何かを還元して、より良くして行きたい、という気持ちを持つようになります。
私もまだ、分かりきってないですがこの本では、まず自立(私的成功)が先にあって、
その次に、相互依存(公的成功)があるそうです。確かに、何かを他者に還元しようと思ったら、まず自分自身が
自立して始めて出来ることですよね。
同じ事って会社でも言えます。
はじめに組織に入ったばかりの時。
なにも出来ないところからスタートするので、まずは、先輩たちや会社の仕組みに助けてもらいながら(依存)しながら
はやく、独り立ちすることにエネルギーを注ぐわけです。
そして、独り立ち出来れば次は、全体を見る人間になる。
独り立ちする所では、まず、自分が他人に迷惑をかけず目標を達成すれば良かったけど、徐々に、
「自分の成功=自分だけの結果」ではなく、「自分の成功=全体の結果」という相互依存を認識するステージに来ます。
そこまでの7つのステップの第一段階として、自立した個人になるためにまず、
今日の言葉である「主体性を発揮する」という言葉があるのでしょう。
これは置き換えると、「責任を引き受ける」とあります。
つまり、人は誰でも“自分の反応を選択する能力”を発揮することが出来てそれはその人次第だ、ということでしょう。
例えば、誰か他人の発言で不機嫌になることがありますよね。
私のさりげない一言でそう思うこともあるかもしれないし、逆に私もそう思うことがあるかもしれない。
で、そう思った時ってどうでしょう?
あの人が・・・・ああいうこと言うから、ダメなんだよな。
と思ってしまうことが多いと思います。
ところが、これってよく考えたら分かるのですが、これ自体が不満の相手に自分が依存しちゃってるわけです。
それは他人のせいにしてしまうことは簡単なんですけど、もし、これが
自立できている人であれば、その人にそのことを伝えて気づいてもらって変わってもらえばいい、と主体的な考えをすることが
出来るからでしょう。
例えば、予算を達成できかなったとします。
その時に、・・・が悪かったから、とか、あの時・・・出来てたら達成できたのに・・・・と
思うことってよくあります。そして、実際にその理由は現実とそれほどズレてないかもしれない。
ただ、そう思ってしまうと結局は自分がどうしたらいいのだろう?という
思想じゃなくて「・・・」という部分に自分達が依存しているからそういう結果になってしまったんだ、
ということであり、結局、心理的には外部要因に依存しちゃってるわけです。
自分の行為の結果として今の結果があると思えるようになることに気づくことが
まず第一歩、と書かれてましたが、そのとおりですね。
この究極の言葉が福沢諭吉の一身独立して一国独立す、にあるのかもしれません。
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