成果物まで着地させることの大事さと難しさ – How to become a finisher(completer)
今日はfinisher(completer)になることの大事さについて。
英語ではfinisherとかcompleterという単語がよく出てくるのですが、
なかなか、日本語では適当な訳がなくて、辞書でcompleterというのは日本語訳がありませんでした。
finisherをひいてみると、”ゴールインした選手”とか、”完成者”、”完走者”と出て来ました。
これが近いのかもしれません。
仕事をしていると、やりかけで終わってしまうことって結構あります。
でも、やりかけというのは結果に繋がっていないことがほとんどです。会社で言ったら、まだ、
売上に繋がっていない途中経過のステータスのことがあげられるかもしれません。
あるいは、制作物で言うと未完状態のもの。
あと、一つ加わると形になるけど、その形になっていない状態のもので英語では、
“work-in-process”(仕掛品)、つまり、プロセスがまだ途中経過のもの、と表現されます。
これが社会人で言うと、仕掛品状態で終わって良しとしてしまうことが意外と多い。
でも、ビジネスの世界ではwork-in-processはあくまでも原状のステータスではあるけれども、いずれ、それは、
成果物になるか、あるいは、NGになるかどちらかのものであるはずで、中途半端な状態がずっと続いてもそれは0と同じです。
実は私も今、教材開発の作業で沢山のwork-in-processがあります。
ぱっと、そのwork-in-processだけ見れば何十時間も時間を投入しただけあって、それなりに良いものですが、
それはあくまでも仕掛として良いだけで、成果物にはなっていないから売上に直結するものではない。
finisherになるために幾つか必要なスキルがあると思います。
・ 1つは、やり抜くという気持ち
・ もう1つは、完成するまでの障害を乗り越える努力
・ 最後は、やり抜くまでのステータスを逐次把握して原状理解するスキル
結局、成果物にしようと思うと、今の自分では出来なかったり苦手なものが
障害となっていることが多いと思います。例えば、「自分には・・・の能力がない(低い)からやりたくない」みたいな。
でも、それは乗り越えないと形にならないわけで、それまでに投入した努力も
その1つがないことで、仕掛品のままのゼロステータスになってしまうのはもったいなさすぎる。
もし、どれだけ自分が努力しても克服できない能力であれば、それが出来る他人を巻き込んででも
形にすれば良いでしょう。あるいは、満点ではないかもしれないけど、まず自分が出来ることを全てやってみて
満点じゃなくても成果物にしてみる。
これをいくつこなしていけるかが社会人としてのスキルを高めていくのだと思います。
たまたま見かけたHarvard Business Reviewに、finisherの定義がよくまとめられていました。
”Great Finishers force themselves to stay focused on the goal, and never congratulate themselves on a job half-done.)”
http://blogs.hbr.org/cs/2011/06/how_to_become_a_great_finisher.html
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