日本人の強みは、組織の構成員として、
一種の「家族意識」を有することにある。(ピーター・ドラッカー)
今日は震災から2年目ですので、何かいい言葉はないかなと
思って探していたら、この言葉を思い出しました。
日本という国は歴史上、何度か海外の人がビックリするようなスゴイことを
しでかしています。
よく言われるのは、江戸の鎖国から明治時代に入ってわずか40年で
国力を充実させて、眠れる獅子と恐れられた清や、世界最強の陸軍国であったロシアを破るという
快挙を果たしたこと。あるいは戦後の廃墟からのあっという間の復活。
そこまでじゃないけど、経済についても日本企業が強い時代、多くの海外の
学者がその強さの原点を調査していくと、この「家族意識」的なものが日本の強さだ、という
結論を導き出しています。
最近だと、ダイバーシティー(多様性)が大事だとか、公より個だといった
トピックが流行る時代がかれこれバブル前後から出て来ましたが、結局、これが日本の家族意識を
弱らせてしまい、日本独自の強さを弱めたのじゃないかなと思います。
良くも悪くもここ数年の不況や震災を見て、普通の日本人だったら
「こんな時代だからこそ、まとまらないとどうしようもない」ということに気づいていると思います。
私は個人的には、こうなった時の日本は本当に強いなぁと信じてるので、今後の景気の先行きとかも実は楽観的です。
同じように会社というものも、もちろん、仕事を通じて給料を稼ぐ場ではあるかも
しれないけど、一緒に働く人間同士の連帯感というか家族意識みたいなものが、前に増して重要に
なってくるんじゃないかなと思います。
家族的だからこそ、助け合えるし、周りで起きていることも他人ごとと思わず自分も当事者意識を持てる。
あるいは、他人ごとと思わず厳しいことも仲間に言わないといけない。
もちろん、個人も大事なんですがそれはあくまでも個人がしっかりするからこそ、
公もまともになる。福沢諭吉の言葉を借りれば、
「人の自由独立は大切なるものにて、この一義を誤るときは、徳も脩むべからず、
智も開くべからず、家も治おさまらず、国も立たず、天下の独立も望むべからず。
一身独立して一家独立し、一家独立して一国独立し、一国独立して天下も独立すべし。」
ということでしょう。
日本人の強みは、組織の構成員として、 一種の「家族意識」を有することにある。(ピーター・ドラッカー)
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