人の一生は重き荷を負うて 遠き道を行くが如し(徳川家康)
最近私も歳をとってきたからか、猛々しい言葉よりも
意外と、こういう着実な言葉にしっくりきてしまいます。
徳川家康は誰もが知っている人ですが、彼の人生がどうだったかを
紐解くと、この言葉の意味がわかります。
人生は、重たい荷物を背負って遠い道を行くようなものだ。
現代風に言うと、そんな感じでしょう。
若い頃は、親や周囲に助けられながら育てられるけれども、少しずつ成長し、
歳を重ねていくと、徐々に、自分が責任を持つ立場になる。
その責任の重さに潰される人もいるけれども、逆にその重しを
自分を成長させてくれる糧だと踏まえて、背負うことで人は成長します。
徳川家康なんかは生まれた時点でお殿様になることが決まっていた
人で初めから、重しを背負うことを宿命付けられていた人です。そして、幼少期に父親が
暗殺され、今川家、織田家の人質になり独立したのは、桶狭間の戦いで今川義元が戦死するという番狂わせが
あってからです。
その後も、三方ヶ原の戦いで武田信玄の軍勢に完敗し、
討ち死に寸前の状況になったrい、また、息子の信康、正室の築山殿を殺さざるをえない状況になったり・・・。
まぁ、今の時代の人の精神力では多分、普通にプレッシャーで潰れていることでしょう。
そこまでじゃないにせよ、私達も人を育てたり、お客様に対して
責務を負うという立場を自覚するかしないかで、成長はかなり変わります。
そのひとつのポイントは、自分の為、というステージを超えて、誰かの成功を心から喜べるようになれるか。
よく、面接などで人の役に立ちたいという事をいう人がいますが、そういう、一般論での話ではなく、
目の前の具体的なお客様や部下や大事な人に対してそう思えるかがポイントだと思います。
この言葉には続きがあって、
不自由を 常と思えば 不足なし
心に望みおこらば 困窮し足る時を思い出すべし
堪忍は無事長久の基
怒りを敵と思え
勝つことばかり知りて 負くるを知らざれば 害その身に至る
己を責めて 人を責むるな
及ばざるは 過ぎたるに 勝れり
私がよく読むジェームズ・コリンズのビジョナリー・カンパニーでは
こういう考え方の出来る人を、第五水準のリーダー(Level 5 Leadership)として紹介しています。
偉大な会社、偉大な組織ほど、実は派手さはなく社員もトップも謙虚で、かつ、自分だけの
成功を求めるのではなく、チーム全体の成功に力を注ぐそうです。
あれだけの英雄が群雄割拠した生き馬の目を抜く戦国時代に、
徳川家が天下を取ったのは、家康だけでなく家臣団もこの気持を共有したからでしょう。
ただ、実は諸説あって、実際の本人の言葉ではないという説も最近あるそうです。
ただ、第三者が見ても、家康だったらこういう言葉を言っただろう、と思うくらいだったのでしょう。
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