農場の法則(スティーブン・R・コヴィー)
学生時代を思い出してみましょう。
試験前の一夜漬け、というのをやったことがある人は多いと思います。
あれも生活の知恵といえばそうですが、試験が終わってしまうと
その知識のほとんどは消え去ってしまいます。本当だったら、地道に学習して自分のものに
しておけば、試験前に慌てなくてもいいし、そして自分の頭にその知識は生きます。
同じようなことが仕事でも沢山あります。
誰も見てないから、と思ってついつい、やらないといけないことを
やらなかったり、あるいは、関係ないことに時間を使ってしまったり・・・。
ここで思い出してみるといいのが農場。
もし、自分が農場で働いているとしましょう。
春に田植えをして、水をまいて、雑草を刈って、台風が来たら見に行って・・・
そういうことを繰り返してやっと、秋になって収穫となります。
もし、さっきの一夜漬けと同じようなことを農場でやったらどうでしょう。
水やりをサボって、まとめて水をまいても稲は枯れてしまいます。
雑草を刈り取らずに放っておいてあとで、まとめて刈り取ってもその時には手遅れです。
長年、ポテトチップやお菓子ばかり食べて運動もしないのに、
マラソン大会の前日に焦ってトレーニングして、健康にはなれないです。
これを農場の法則というそうですが、長期的に見れば
楽が出来そうなことも全て、この法則が当てはまる気がします。
昔は、今みたいに農業技術が発展してなかったですから
ここまでまじめにやっても、最後に台風が来てしまったり、日照りが続けば全ての
苦労が水の泡になります。それでも、人はこうやってやることをやって生活をしてきたからこそ、
収穫の時期に日本では新嘗祭をしたり、海外でもサンクスギビングをしたりするのでしょう。
私も基本仕事だけ取ると手先は器用だからサラリーマン時代は
この一夜漬けの法則を多用していました。さっさと要領よく仕事を片付ける。重たい仕事は
上司にうまくもってってやってもらって、自分は責任を背負い込まない。本当に面倒になったら辞めてしまう。
ただ、これを続けてると、手先だけは器用になるかもしれないけど、
それで誤魔化せたのは20代まで。30代以降は人として成長しないと、どんどん、居場所がなくなってしまう。
そういう意味で、一番はじめの一夜漬けを繰り返すのはよくない、という例えに戻ります。
幸か不幸か、こうやって嫌なことがあると人に振ったり逃げてても、
いつか自分にしっぺ返しがくる、と、気づいたのは遅かったですが30代に入ってからでした。
皆さんも今のうちにしっかり自分の種をまき、めんどくさくても自分で
水やりをして、40代くらいには刈り取りがはじめられるように意識してみましょう。
農場の法則(スティーブン・R・コヴィー)
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