アムンゼン?スコット? ~ 何故アムンゼンは南極点に到達できたか?
(The Last Place on Earth)
ちょっと古い話だけど1911年。
2つの探検隊が南極征服に向けて旅立ちました。
1つの隊はアムンゼンの隊。
もう1つはスコットの隊。
前者は無事、南極点に到達し、無事、その栄誉とともに母国へ帰国しました。
後者は南極点には到達しましたが、その時にはアムンゼン隊の旗を見て、帰路に立ちましたが
残念ながら全員が投資しました。
この2つの栄誉と悲劇の話から私たちから学べることは、用意周到の大事さ。
アムンゼンはノルウェー出身ですが、若い時、スペインまで自転車で
旅をしています。距離としてはかなりのものがありますよね。
また、旅の途中、イルカの肉を生で食べた。
それは、探検中に食料がなくなった時に非常食として役立つかを実験するため。
そして、エスキモーに弟子入りし、極限状態で何が有効なのか。
酷寒、吹雪の中で何百年と生き続けてきたエスキモーとの共同生活。
なぜ、寒い場所柄は馬が移動手段で使われず、犬なのか。
こうした全ての用意周到さが、実際の探検の時にもスコット隊との
差として出たのでしょう。
この喩え話は私が今、読み始めているビジョナリー・カンパニーシリーズの
最新刊(4):Great By Choice — Uncertainty, Chaos, and Luck — Why some thrive despite them all.
に出ている喩え話です。
アムンゼンの哲学を要約すると、
1) 予期せぬ嵐に見舞われてはじめて「もっと体を鍛えて持久力を身に着けておくべきだった」
と気づくのは遅い。今、ちゃんと自分を磨く。
2) 船が遭難してはじめて「イルカの肉を生で食べられるのか」と考えても遅い。
3) 南極探検に出てから「スキーと犬を使いこなせるようになっても遅い」
つまり、常日頃から常に鍛えて準備を怠らない。
だから極限の状況になっても、余裕を持って対応できる、というのがアムンゼン流です。
これって私たちにもお客様にも当てはまりますよね。
もちろん、命がけのアムンゼンとは違うけど、英語を今するかしないか、というのだって
アムンゼンなら、「必要になってはじめて勉強するのは遅い」ってことでしょう。
あるいは、企業だったら資金が逼迫してから金融機関と交渉しよう、
とか、景気が悪くなったから商売を変えよう、というのでは遅いですよね。
常に自分をもっともっと磨いておいて損はありません。
そして、常に磨いて備えていると、逆風が来たら来たで対応できるし、
逆に逆風じゃなくて追い風が吹いてくれれば一気に躍進できますよね。
私もこのアムンゼンの話は参考になりました。
亡くなったスコットの像はロンドンに行ったことのある人なら、多分
行ったことがあると思いますが、トラファルガー広場の近くのウォータールー・プレイスに
あるそうです。
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