さあ、腕まくりして、仕事に取り掛かろう
(デービッド・パッカード)
かつてのシリコンバレーの雄、ヒューレット・パッカードの
創業者の一人の、デービッド・パッカード。
最近、久しぶりに読み始めた「ビジョナリー・カンパニー」は
時代を超えて発展する会社の共通項をまとめた名著です。私もサラリーマン時代
何度か読まされましたが、当時は、経験不足や自分の中に哲学がなかったから、なかなか頭に
入り込むことがなかったけど、今読むと、bもこんなことを考え始めるステージだなと思います。
発刊されたのが90年代ということもあり、その中には、
まだ、創業者である井深大の理念が残っていたソニーや、今回紹介する
ヒューレット・パッカードも出てきています。
ここで紹介された良い会社に共通しているのは「OR」ではなく「AND」の
発想で一見、対立する概念を両立させて事業をしていること。
例えば、こうした企業に共通しているのは、
利益を超えた目的を持っている AND そして、現実的な利益の追求もしている
揺るぎない基本理念がある AND そして、一方で前進をいとわない
基本理念を核とする保守主義 AND 一方で、リスクの大きい試みへの挑戦
理念を共有した極めて同質的な文化 AND 一方で、変化し、前進し、適応する能力
といった、横に並べると相反しそうな概念を両立させているそうです。
なるほど、という気がします。
話を戻して、このデービッド・パッカードという方は
工学部出身の人の割には、こうした、「さあ、腕まくりして、仕事に取り掛かろう」という
タイプの人だったそうです。
時代が変わり、私達の仕事はパソコンに張り付くことが多いです。
昔なら、仕事をはじめる時は腕まくりして工具を握りしめたのでしょうが、
私達の場合は、仕事始めの時に、心のなかで、腕まくりして仕事をはじめてみるのもいいんじゃないかな、
と思います。
さあ、腕まくりして、仕事に取り掛かろう (デービッド・パッカード)
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