下足番を命じられたら、日本一の下足番になってみろ。
そうしたら、誰も君を下足番にしておかぬ。
(小林一三)
久しぶりに昔大変お世話になった証券会社時代のアメリカ人の
上司のことを思い出していました。
彼女は、ハーバードを主席で出ただけあって頭の回転はめちゃくちゃ
良かった一方、どこでもタバコをスパスパ吸っちゃうお茶目な方でした。
当時のウォール街はまだまだ、体育会的な男性社会だったので彼女のような人が
出世するのは大変だったことでしょう。
年齢的にも私は子供のようなもんだったので、いろいろと
大事にかわいがってもらいましたが、ふと彼女との話で思い出したのが
豊臣秀吉。
一度大阪の会社を営業で回った時に、空き時間に一緒に大阪城を見に行った時に
大阪城を築城した豊臣秀吉の話をしました。農民から成り上がり、関白にまでなった秀吉の
はじめの第一歩は、織田信長の下足番。
有名な話は、冬の寒い日に織田信長がすぐに下足を履いた時に
冷たい、と思わないように待っている間お腹に入れて暖めていてその機転から
「こいつは出来る」と思った信長が秀吉を取り立てていった、という話があります。
実話かどうかは分かりませんが、どんな仕事でも、もうワンランク上の
気遣いが出来るかどうかはとても大事です。そして、そのワンランク上のところに
お客様や同僚、あるいは私も含めてはっとしたりすることがあります。
幸い秀吉の時代と違って今はITもありいろんなことを手助けしてくれます。
お客様の情報だったり、コミュニケーションの履歴もお話する前にちょっと調べて
話せば、全て覚えている必要はありません。でも、そうしたちょとした手間を挟んでコミュニケーションを
取るか、単に話すだけか、というのはお客様の「こんなことまで覚えててくれてるんだ」という感動を
得られるか得られないかという大きな差になります。もし、秀吉じゃない他の人が単に下足を寒い日に信長に出せば、
信長もなんとも思わなかったでしょう。ただ、ちょっと暖めていた、という気遣いから「こいつは使える」と
思われて、信長の死後、天下人になり大阪城が出来たわけです。そう考えるとスゴイことですよね。
今は、多くをITが手助けしてくれますが、それを使うのは
やっぱり私たち人間次第。大多数の人はそれを活用しないから、せっかく昔と違って
より沢山のことが出来るにも関わらず、平均レベルの事しか出来ない。
この話自体は秀吉の話を引用した阪急グループの総帥だった
小林一三の話です。
ちなみに、私のその上司は秀吉の話はアメリカ人の開拓魂と似たところが
あったようで、本当のジャパニーズドリームだ、と言っていました。
本当は、その後、晩年の秀吉がどのようになった結果、
豊臣家が没落し、江戸時代に入ったのかも話したかったですけどね。
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