成功にトリックはない。
わたしは与えられた仕事に全力をつくしただけだ。
アンドリュー・カーネギー (Andrew Carnegie)
仕事って難しい。
好きな事だけやってしかもハッピー、なんて話をする人が
いますけど、私はそれに対しては懐疑的です。もちろん、他人に迷惑をかけないでするなら、
そういうことを実践するのもいいですけどね。やっぱり、仕事は嫌なことと向き合わないと行けないこともある。
責任を持って生きるときにはどうしても、苦手なこと、嫌なこととも向きあってかつ対処する必要があります。
イチローだって野球が好きといったって、好きなだけでは食ってけませんし、
ましてや、スーパープレイヤーになれませんよね。また、イチローだってそもそも、普段の
地道で、時には退屈な努力が好きかどうかは分かりません。40近くになっても筋トレを毎日続け、
体調管理のために好きな食べ物を我慢したり。。。
私自身bの仕事って自分がゼロから作ったものではなく
大枠については、いろんな人達との共同事業からスタートし気づけば私だけ
残ってしまった与えられた環境です。
それが嫌だ!と言って投げ出したりいなくなることだって
選択肢にはあることでしょうが(実際何度もありました)、まずは、今いる自分の環境で
ベストを尽くしてみるといろんなことが見えてきて、結果としてどんな展開になるにせよ、
その苦労は先に役立ちます。
だから、私自身、仕事の楽しみというのは、仕事が楽しいかどうかというポイントも
ないとはいいませんが、もっと大事でかつ楽しいのは、仕事そのものではなく、仕事にベストを尽くすことで
時々与えられる、仕事の周辺部分で起きることだったりするんじゃないかなと思います。
今、あるその環境の中でベストを尽くして頑張っていると、
ひょっとするとお客様かもしれないし、あるいは、同僚だったり上司だったりあるいは全然関係ない人かも
しれないけど、ほっこり幸せになる言葉をかけられたり、あるいは、いい体験をすることがある。
それが仕事を頑張ると時々与えられる楽しさなんじゃないかなと思います。
その時その瞬間はもがいているし、他人から見たら決してかっこ良くなかったりするけど、
そうした苦労って後になってホントやってて良かったと思うようになります。
ちなみにこの言葉を書いたアンドリュー・カーネギーはみんな
名前は聞いたことがあると思いますが、カーネギー鉄鋼会社を興し(その後USスチールに)
カーネギーホールやカーネギーメロン大学を作ったことでも有名なアメリカの企業家です。
もともとはスコットランドからの移民で、学校にも行かずに
紡績工場で働いて、電報配達の仕事をしたりと、とにかく目の前にある環境から目をそらさずに
ベストを尽くしてたのでしょう。そもそも好き嫌いなんて当時は言えない時代でしたから、まず、頑張るしか
なかったのかもしれませんね。
でも、やっぱり凄いのは、電報配達の仕事をしていた時は、必死に頑張った結果、
モールス信号を聞き分けることが出来るようになったそうです。
別にモールス信号が聞き分けられてもそれが役に立つかは分からないけど、
きっと、そうしたベストを尽くす姿勢を貫いていたからこそ、鉄鋼会社を興すまでになったのでしょうね。
成功にトリックはない。 わたしは与えられた仕事に全力をつくしただけだ。 アンドリュー・カーネギー (Andrew Carnegie)
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