8月15日に際して ~ エドモンド・バーク(Edmund Burke)から
今日は朝礼が出来ませんが皆さん今日も1日よろしくお願いします。
毎年、8月15日は終戦記念日ということで私は、靖国神社に参拝に行く事が
東京に引っ越してきてからの自分の定番行事になっています。
変な思想に染まった(ってか、他国政府に完全に乗っ取られている)マスコミの
ネガティブキャンペーンで靖国神社のイメージを悪化させようとする流れがこの数十年続いて来ましたが、この10年、通っていて毎年感じることがひとつあります。
それは、圧倒的に若い世代の参拝者が増えたこと。そして、そもそも参拝者の数も増えました。
若い世代が増えたのはネットの普及で、どうも今まで学校で教わってきたこと。テレビで見たことが
おかしいのではないか、という事に気づいて覚醒し、自分で調べるということが出来る人が増えたからでしょう。
一方で、実際に日本を守るためにあの戦争を戦ってきた現役世代も多くの方が90代を越えながらも
今も、沢山、全国からいらっしゃっています。残念ながら一番少ないのは、全共闘世代といえる団塊世代で、やっぱり、学生運動の頃の思想がそのまま大人になってしまい、また、ネット世代ではないからでしょうか。もちろん、沢山いらっしゃっていますが見てると人口比としては少ないです。
いろいろな考え方、受け捉え方があるのは民主主義国家で言論の自由がある日本ですので当然ですが、どんな思想に属したとしても、国のために死んでいった方に敬意を払い、感謝するというのは
どんな国でも当たり前のこと。ましてや、皆さんの親族や私の親族の中にも多くの方が亡くなって祀られている場所です。普通の国では当たり前のことが出来なかった戦後日本という社会の歪さがやっと少しずつ、解消されてようやく昔ながらの日本が戻りつつある。そんな気がします。
最近はホント、ニュースを見ていても日本の国土が他国に侵され、しかも、
それに対して政府が何もできないこと。まぁ、政府の中にももともと日本人じゃないのに帰化して
日本人の振りしながら、海外に利権を譲るスパイのような人が多いので仕方ないですが、
まぁ、ここまで不甲斐ないと呆れを通り越してしまいます。うちの会社で私が競合他社に対して
同じようなことをしたら一瞬で潰れちゃいますね。その時は誰か私を追い出してでも会社を守らないとダメですよ。
また、経営不振の大企業が今の経営陣世代が技術をお人よしで他国に譲り渡したり、
お金に釣られて技術者が流出したりで、自らの業績不振を招いたりする愚かさを見ると、
「ホント、自業自得だわ」と思います。ただ、ここまで醜い姿を今の指導層の世代が
さらけ出してくれていることは、逆に私たちの世代にとっては危機感を持ち、膿を出しきってしっかりやる
チャンスでもあるなと最近思います。最近の領土問題のニュースなどを見ていると、ここまで辱めを受けること自体、日本人として悔しい一面、これを機にテレビや新聞を信用せず目を覚ます人が増えるのであれば、相手が日本をさらに挑発し一般人まで怒らせることは、ある意味感謝かなとも思います。
今日の言葉は18世紀のイギリスの哲学者で保守思想の大家のエドモンド・バークから。
バークは、国というものを定義する中で5つの軸を定義していました。
その5つは、「国防」、「慰霊」、「教育」、「家族」、「道徳」であり、特に、今日8月15日に当てはまるのは
この慰霊の部分でしょう。
バークの有名な言葉に、
「国家はすでに死せし祖先たち、現在のわれわれ、そしてまだ見ぬ子孫たち。これら三者からなる共同事業である」
という名言を残しています。
つまり、今の世代と子供達だけではない。今は亡きご先祖様達も含めた共同事業だということです。
どんなに偉大な国でも会社でも当然その礎を築いた人たちがいます。
そして、その礎を現役世代が頑張ってバトンタッチして、そして、次の世代に引き継いでいきます。
日本は奇跡的に国家が滅亡するという事態を建国から2600年以上に渡り避けてきた
本当にラッキーな国家です。普通の国なら、民族ごと滅びて別の民族がその地に移り住んだりということが当たり前のようにあったわけです(今でもチベットやウイグルなどは実際そういうことが行われています)。
ただ、それはあくまでもご先祖様たちが何度となくきた危機を叡智を集めて乗り切ってくれたからであって、私たちの世代が優秀なわけではありません。判断を誤れば、日本だって、もちろん、私たちの会社だってどうなったっておかしくない。
それが世界の厳しいけど常識としての現実であり、その現実を見つめることがまずはじめの一歩です。
どうも、今の指導層の世代は「これくらい譲歩したって日本は、我が社は大きいから大丈夫」という
子供じみた慢心がある気がします。世界史、日本史を学べば、そうやって、お人好しで滅びた国なんて
カルタゴから春秋戦国時代の燕王カイの話、日本で言えば絶頂期だった今川家が桶狭間で当主義元が討ち死に後、お人好しの氏真になってあっという間に滅びるなど、山ほど例があります
(燕はカイ王の死後、昭王という名君が私の好きな名将楽毅を起用し復活しますが)。
ましてや、会社にいたっては超がつく優良企業が油断をきっかけに、
あっという間に潰れる事例は山ほどあります。私が務めていたベアー・スターンズは
米国五大証券の1つとして創業から100年近くに渡りずっと四半期(3ヶ月毎)決算でずっと黒字経営という超堅実経営の会社でしたが、サブプライムバブル期に大手に追いつきたいから無茶をして、2007年の第3四半期に赤字を計上し破綻しました。
創業から100年近く黒字でも油断すると、たった一回の四半期決算で倒産と一瞬なのですが、元社員の私的には当時、ペーペーの若造でしたが当時の社内の慢心を感じてましたし、「こんなに調子に乗ってたら潰れるかも」という気がしたものです。先の世代は、黒字決算を維持することの大変さを知ってたから変なことはしないでしょうが、当時の経営陣はその大変さを知らないから、大手に負けたくない、経営者として目立ちたいという子供じみた欲に負けたのでしょう。
だからこそ、よく言う大学生の就職ランキングに出る時が、
その企業のピークで数年後には没落期に入る、というのはうなずけます。
あの8月15日の玉音放送ギリギリまで戦って、そして、最後の最後まで神風特攻隊で少しでも
良い条件で講和するべく命を散らしていった私たちのご先祖様(年齢的には本当に私たちよりはるかに若い年で亡くなっているわけですが)にせめて、心のなかで一言だけでも「ありがとうございます」と感謝する、ということをしてみてください。
亡くなられた方々の遺影を見ることが出来ますが、本当に、誰一人
ヘラヘラしていない、素晴らしい顔立ちです。
私達も、昔の人に負けないように頑張りましょう。
8月15日に際して ~ エドモンド・バーク(Edmund Burke)から
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