Heaven helps those who help themselves/天はみずから助くるものを助く
(Samuel Smiles)
ふと、今日は何故か福沢諭吉のことが気になって
彼のことを調べていたら『學問ノスヽメ』に影響を与えたのがイギリスの
サミュエル・スマイルズの西国立志編だったということを知りました。
当時の明治日本は、260年の平和な江戸時代を過ごし気づけば
西欧列強が世界中を植民地にして、一歩誤れば、日本も他のアジア諸国と同じく、
植民地になるかもしれないという時代(当時植民地化を免れたのは日本とタイのみ)。
色々と功罪はあるものの、明治に入りわずか40年で軍事的には後進国に
なっていた日本が(文化的には江戸時代かなり反映していましたが。逆に、戦国時代は逆に世界最先端の軍事力)、
世界最強の陸軍国だったロシアを打ち破り、五大国で国際連盟の常任理事国に上り詰めたのは、
明治時代の一般国民全体の中に、
「自分がしっかりしないと家族、友人、会社、そしてそれを支える国が亡くなってしまう」
という危機感を共有して頑張ったからでしょう。
つまり、自分自身と自分の周りを同質化して考えていたのでしょう。
(だから、利他的になれたのでしょう)。
皮肉だけど日本人にその自助努力の精神において影響を与えたのが、
その西欧列強のイギリスのサミュエル・スマイルズの西国立志編。なんと、当時人口3000万ちょっとだった
日本で(今は1億3000万人)100万部も売れたそうです。
いまだと、500万部売れるCDなんてありませんよね。
内容としてもそれなりに難解なこの本が、一般国民の間でそれだけ売れたのは、
それなりに当時の日本人の知性が高かったのでしょう。
それは、江戸時代を通じたすべての階級共通の高い識字率が関係したと思います。
軍事的には平和な時代が続いたので遅れをとりましたが、文化的には町民文化が栄えて
かなり生活レベルは高かったことが、結局、明治時代に入りよかったのでしょう。
会社も同じで、会社の業績が良くないことには、社員もお客様も取引先も
ハッピーにはなれない。だけれども、それは、誰か一人ではなく、一人一人の自助の精神が
大事ということですね。
誰かが何とかしてくれると思うと思考停止になってしまう。
まずは、自分が責任をもって着地させるという気持ちを持つことで人は成長します。
私もこれを書いていて、自助論は読んでみたくなりました。
Heaven helps those who help themselves/天はみずから助くるものを助く (Samuel Smiles)
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