人と話をする時は、その人自身のことを話題にせよ。そうすれば、相手は何時間でもこちらの話を聞いてくれる(ディズレーリ)
大英帝国全盛期の首相。
一見、政治家の道だけを歩んできた人間ではないことは、この言葉を
見てると分かります。
もともとディズレーリはイタリアのセファルディム(中東系ユダヤ人)の
末裔でキリスト教徒に改宗したのですが、首相になる前に弁護士、証券会社、新聞事業でことごとく失敗しています。
その後、小説家としてデビューした後、政治家への道を志向したものの
4回の選挙で落選。
思った以上に挫折の多い人物ですが、だからこそ、人を動かす時に
大事なのは、まず、相手のことを話題にすることだ、ということなのでしょう。
昔、営業でよく外に出ていた時、私の上司だった人でこれがとても上手な人と
下手な人がいました。上手な人は言うまでもなく、相手の会社や社長のことをしっかりと調べて準備してからいくから、相手も「自分のことを考えてくれてるな」と耳を傾けて向こうからもいろいろヒントをくれる。逆にダメな人は、自分の自慢話や自社のことばかり。結局、向こうも「早く終わらないかな~」って顔になってきて話が進まない。
だからこそ、事前にお客様の事を良く調べておくことは大事です。
体験レッスンでしたら、カウンセリングシートや事前にわかっている情報をしっかり
頭に叩きこんでおくこと。逆に、レッスンを受講中のお客様なら、現在のレッスン履歴といった中に、普段の会話では知らないことが沢山ヒントとしてあります。
こうしたことを理解してから相手とのコミュニケーションにのぞみましょう。
皮肉な話ですがディズレーリはボーア戦争(南アフリカのオランダ系入植者)との
戦争で大苦戦をし、それがきっかけで政界を去ることになります。その後、イギリスが長年の光栄ある孤立政策を断念し、初めて同盟を結んだ相手が明治に入って急速に力をつけていた当時まだ小国と言われていた日本だったというのも歴史の面白いところです。
人と話をする時は、その人自身のことを話題にせよ。そうすれば、相手は何時間でもこちらの話を聞いてくれる(ディズレーリ)
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