人は、欠点をそのままでは直せない。
それには、まずその欠点を快く認めることが必要である。
ジード(小説家)
ちょっと今日は自戒的な言葉。
ゆとり教育の発想では良いところを伸ばすことが大事ということで
あまり子供は叱られずに、今の君がいいんだよ、よろしく何でも自分の好きなことを
やっていくことをよしとしてきました。
別にゆとり教育を全てを否定するつもりもなく、中にはこうした育ち方で
その子供の才能が偶然マッチしてすごい逸材が生まれることもあるでしょう。
その一方で、社会人というのは何か特定のスキルだけでやっていけるわけではなく、
コミュニケーション力、営業力、PCスキル、人間力、精神力、スタイルなど様々な要素を組み合わせていく
総力戦です。何か1つだけがいいことも大事ですが、様々な要素の組み合わせの力がより重要に
なってきます。
そうなると、今の自分を常に振り返る必要があります。
時には過去の自分と比較し、時には他の人と比較するといった比較作業も一つです。
そうすると、客観的に自分を見て、何か他の人と比べると自分に欠けている要素を
受け入れたくなくても受け入れざるを得ない。そんな状態になります。
そして、その欠けている要素を見た時にどうやって解決できるかということを
考えてみましょう。
スキル面であれば、努力を通じて解決することが出来る。
時にはもっとシンプルなスタイルの問題もある。それは、意識を変えて少し工夫するだけで解決できる。
私の場合は、この会社の日本人従業員の中で唯一の男性ですが、やっぱり毎年、年を
重ねてじょじょに、世間でいうおっさんの領域に入るわけですが、その中で、どうやって、20代から30代の
一番多い女性のお客様に違和感を持たれないようにするかが課題で、毎年、残念ですが年は人間取るものでその中で
調整していくことが一番大変なこと。
とはいえ、自分の持っている価値観の中でこれは絶対に譲れないという揺るぎないものまで
捨てて合わせる必要はありませんが、それがもし、業務の中で相反するときはその価値観を大事にしつつ
どのように相手が見れるか、という見せ方の工夫は出来るでしょう。私なんかだと、テレビは自分のポリシーで一部の番組以外は絶対に見ないので
ドラマや芸能界ネタはさっぱりですが、それで退屈な人間と思われるのもダメですので、それを補うためにお客様の旅行や留学に行かれる国のネタ、
あるいは、実はあまり好きな雑誌じゃなくても日経ウーマンやAnAnなどは常に目を通しておきます。
時にはコミュニケーションスタイルも、今までの自分の常識で思っていたものを
振り返って直していく習慣も必要です。私の場合だと、社会人の一番初めの会社はコンサルティング会社で
普通に、「なるほど」という言葉を会話で使っていました(目上の人や顧客相手でも)。
これを転職して証券会社に行った時、初日に真っ先に叱られて使わないようにされました。
証券会社では、顧客企業の方が主に目上の方でしかも、コンサルしてやるぞ、みたいなニュアンスを20代の若造に
言われるのは非常に失礼だからです(あたり前のことですが今でもこの風潮はあります)。また、当時は20代前半でしたが
顧客は大体目上の人でそうした人に何かを言わないと行けないので、今とは逆に、おっさんに見せるようにスーツや持っているものも少し
年配用のものを持ったり(その中でアクセサリーだけはさり気なく自分らしくしたりと小さなこだわりはあるわけです)。
細かなことですがこういったことは、自分で探してみると沢山あることでしょう。
少しずつ、自分を客観的に見て何を直すと良くなるかということを考えてみましょう。
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