目的を達成する為には人間対人間のうじうじした関係に沈みこんでいたら物事は進まない。
そういうものを振り切って、前に進む。
(大久保利通)
ちょっとドライに感じてしまうかもしれない言葉だけど、とても大事。
私が尊敬してやまない明治の元勲の大久保利通は私の祖母の故郷の鹿児島出身の
元武士であり、西郷隆盛の親友であり、そして、実質的な日本の初代総理大臣だった人です。
幕末はテレビや司馬遼太郎さんの本の影響もあって坂本龍馬や西郷隆盛が
人気者で、大久保利通はどちらかと言うとマニア好き(私自身がオタクではありますが)の
人物としてあまり過大な評価を受けてこず、むしろ、故郷の鹿児島では大親友だった西郷隆盛を西南戦争で
殺したということで最近まで銅像までなかった。
そんな彼がすごいと思うのは、日本が西欧やアメリカといった列強の植民地になる
手前のところだった状態から、わずか40年で、日本自身を逆に有色人種の国で初めて列強の一員にまで
押し上げるその基礎を築いた人物だから。
その目的(日本の独立)のためには、自分の出身母体の武士階級を解体し、
自分の主人であった薩摩藩を始めとした大名制度も廃止し、そして、大の親友であった西郷隆盛すら殺めて
しまったため、情容赦がない人間だという非難は常に絶えないけど多分、それを一番分かった上で、日本の独立のために
すべての非難を引き受ける覚悟だったのだと思います。
最後は、石川県士族に今の紀尾井坂で暗殺されるわけですが、本人はそれも
どこか覚悟していたフシがある。そして、死んだ時にはまだまだ日本が貧しかった時ということもあり、
国の公共事業を個人で借金して穴埋めしていたため、借金だけが残ってしまい、危うく一族が路頭に迷うような状態だった。
そんな大久保利通を敬愛してやまない自分は、毎月1日と16日は青山霊園にある彼の墓に行って
お参りをするわけですが、話の締めくくりとしては私たちの仕事も、人商売である以上、社内、社外、お客様との
ドラマの連続です。
もちろん、楽しいこと、耳障りの良い事だけ聞いていれば楽でいいけどそれでは、
会社はダメになる。綺麗事だけでは仕事は前には進まないのです。
だからといって、つらいことをずっと抱え込んでいれば疲れきってしまうし、
精神的にまいってしまう。
だからこそ、気持ちを切り替えて前に進む。
それがとても大事です。
目的を達成する為には人間対人間のうじうじした関係に沈みこんでいたら物事は進まない。 そういうものを振り切って、前に進む。 (大久保利通)
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