”自己を滅しておのれの課題に専心する人こそその仕事の価値の増大とともにその名を高める結果を得る。”
昨日は、勤労感謝の日でそのことについて書きました。
今日は、そこと少しつながってくるマックス・ウェーバーの言葉から。
マックス・ウェーバーは近代ドイツの社会学者・経済学者。
読んだことのある人はいないかもしれないけれども、「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」という名著があります。
勤労感謝の日の話と重なりますが、資本主義の黎明期のヨーロッパを支えたのはプロテスタントの
勤労主義でした。コツコツ働いて、貯蓄を行い、次代へと投資を行う。その姿勢が産業革命のヨーロッパへとつながりました。
また、アメリカについても近代主義が到達し、アメリカ従来の合理主義と個人主義と交じる前は
このプロテスタンティズムによる勤労の意識は歴史を見ているとかなり感じることが出来ますし、今でも大都会から一歩離れて地方に行くとそれを感じることが出来ます。私はそういったこともあってアメリカは、大都会のNYやLAよりも、地方のアメリカに古き良き原型が残っていると思います。
面白いのは私が見ていてアメリカの建国の父の一人のフランクリンが残した13の徳目。
そして、近代明治日本が残した教育勅語。
いずれも勤労を尊び、利他の気持ち、そして、公に尽くす気持ち。
こういった気持ちを大事にしながら近代資本主義が開花し、文明の春が訪れたのだと思います。
今は、逆に自分のことばかりとなってしまい、また、偽善で綺麗事は言うけれども実際は、結局は我が身となってしまい利己主義と偽善という、文明の冬の時代になってしまったのだと思います。
話を戻して、今日のウェーバーの言葉はチームワークをしていく上ではとても大事な事で、
自分が目立ったり、自分のために仕事をするのではなく、チームや全体の利益を考えて仕事を行うことが結果的に自分にも良い結果で戻ってくるということだと思います。
自己を滅しておのれの課題に専心する人こそその仕事の価値の増大とともにその名を高める結果を得る(マックス・ウェーバー)
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