本日は勤労感謝の日となります。
普段あまり意識することがないかもしれないけど、もともとは勤労感謝の
起源は新嘗祭(にいなめさい)からきていて、天皇陛下が宮中で五穀豊穣に感謝するお祭りを
今も行なっていますが、今年はご体調がすぐれず代理の方(掌典(しょうてん)長)がするそうです。
同じような習慣は欧米圏ならばThanksgivingでしょうね。
かつては、無事に収穫を迎えるまでに台風などの天災だったり、イナゴなどの虫害で収穫が
思うように出来ず、食にも困る時代があったことを考えると、神様に収穫を感謝したくもなったのでしょう。
産業革命以降は、勤労の大部分が農業ではなく他の産業に移りましたが
やっぱり、労働し、富を生み出すことに感謝するという考え方は農業のような第一次産業以外の産業である私達のような教育サービス業でも同じだと思います。
アメリカでは70年代から、日本でも90年代からあまり労働を尊ぶ、という慣習が薄れてきて
楽して短期に稼ぐ、とか、どちらかというと労働を尊ばない社会的風潮になってしまいました。
いろいろ、景気の問題などが言われて久しいですし、様々な議論がありますが、
多分、日本人に限らず世界の人がもう一回思い出したらいいのは、仕事を楽しんで、そして、
その仕事の中から価値をおすそ分けしてもらうというごく当たり前の行為に感謝する気持ちを取り戻すことが実は、一番の景気対策な気がします。
日本も世界も経済が大きく、余裕があるときは一人か二人くらいが
要領よく、今、目の前にあるパイから自分だけ多少多めに切り取ってもそこまで全体には影響が出ないですが、ここ20年くらいで日本はみんながどちらかというと、楽して目の前のものをとりすぎて全体のパイが小さくなってしまいました(経済学ではそれを合成の誤謬といいます)。
みんなが一緒に頑張って、パイ生地を大きく焼いてみんなでたくさん美味しいパイを食べる。
それが仕事の正しい考え方だと思います。
残すところ1週間。
取りこぼしがないように頑張って行きましょう。
勤労感謝の日について
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