人間の背はどこまで高くなれるかを知りたいなら、最も
背の高い人たちを研究すればいい。どれだけ速く走れるかを知りたいならば
オリンピックの金メダリストたちを集めて速さを調べればいい。だが、精神的成長や
価値観の成長、道徳的発達の可能性について知りたいなら、最も道徳的で倫理的で清廉な
人々を研究すれば学ぶことができる、と私は考えてきた。
(アブラハム・マズロー)
以前一度紹介したことがある、心理学者のマズローの言葉。
彼の人間の欲望を五段階化した自己実現理論は、心理学などの学問の分野だけでなく
仕事でもすごく役立ちます。
昨日紹介したあらかぶさんに貼ってあった言葉もその核心は
似ていると思いますが、当然ながら事業をしている以上は利益が出ないと死んでしまう
(潰れてしまう)からまずはそこからのスタートになりますが、それが落ち着いてくるとさらに
会社としてもそこで働く従業員・経営者も次のレベルに成長する必要があります。
マズローは人間の欲を動物に近い生理的な部分からより、高度な欲求に
段階分けしたのが下の5段階欲求。
生理的欲求(physiological need)
安全の欲求(safety need)
所属と愛の欲求(social need/love and belonging)
承認の欲求(esteem)
自己実現の欲求(self actualization)
で、やっぱり私達も人として生まれて死んでいくからには、いつかは
より次の次元の人間になれるようになっていきたいものです。これを細かく書いてしまうと
上の4つまでは欠乏欲求(Deficiency-needs)、最後の自己実現は存在欲求(Being-needs)と
言うそうです。
なかなか最後のレベルまで行くことは難しいでしょうが、まずは、自分達の
所属する国・地域・家族・会社といった共同体を愛する所属と愛の欲求を満たせるような
努力、そして、次に自分の行為が集団や組織から認められ尊重される承認欲求までは
どこかでみんな心のなかに持っていると思います。でも、どうしても目の前の単純な欲求が
優先してしまうのが人間の弱さでもあります。
考え始めるとキリがないテーマでもありますが、どこかで仕事を何故自分は
しているのか。その中から自分は何を生み出しているのかということを無意識の中に
考えていくといいと思います。
精神的成長や 価値観の成長、道徳的発達の可能性について知りたいなら、最も道徳的で倫理的で清廉な 人々を研究すれば学ぶことができる、と私は考えてきた。 (アブラハム・マズロー)
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