末の世と いつより人の いひ初めて
猶世の末にならぬなるらむ(大隈言道)
毎月月初に神社でもらう今月の言葉がこんなことでした。
今回のはちょっと頭の体操かも。
この歌はちょうど江戸末期、ちょうど幕末の時代に黒船が来たりいろいろと
大変だったとき。みんな、もう日本はおしまいだ~ってさわいでいたけど、そんなことに
浮足立つ必要はないから、日々をしっかりと生きて行きなさい。
そんな気持ちを浮足立った日本人たちに対して書いた歌だそうです。
確かに、最近だと私もついつい口走るけど「やっぱりゆとり世代は・・・」
なんて言葉。でも、おんなじ言葉が古代エジプトの壁画から「最近の若者は・・・」と
あったそうです。私は同じように思うこともあるけど、私たちの世代とかもっと上の世代の方が
どうしようもない、と思うことも逆に多々あります。逆に、今のこの厳しい時代に若者やってる方が優秀な人間が育つんじゃないの?って思ったり。
良くある例で嫌なのはマスコミが言ってる、日本経済はもうおしまいだ~って言葉。
この言葉もう30年近く聞いてます。
このままほっといたらギリシャになるなんて騒いでいたギリシャですが
国債の格付けはついこないだまで日本より高かった。格付会社なんていい加減、と今では言えるけど
そんな議論ほとんどなくただただあたふたしてた。
で、結局今、世界中の国々が今、どんどん国家破綻目前になってる。
経済学を多少なりとも勉強していた人は日本の問題が借金じゃないってことは
常識だけど、テレビに出てくる人は学者というよりはテレビ受けするエンターテイナーだから
センセーショナルに言う。日本が破綻するって確か私が小学校のころから言われてました。
たちが悪いのは気をつけないと、自分たちが間違ってたことが立証されるから
ますますへんてこなことをやって日本経済を悪くしちゃいかねない。
話が戻って、この言葉から学びたいのは、いろいろ世間では騒ぐけど
踊らされずちゃんとやることをしっかりやるということ。あとは、物事を判断するときは
いろいろな情報を多角的に集めて自分の頭で客観的に何が正しいかを判断する能力を培う。
私はテレビは一部の番組除いて見ないし最近、日経新聞読めば読むほど経済に疎くなると思って
読むのやめました(株価と為替だけ見てますが)。
こんなポジティブに描きながらもやっぱり、今の日本ってかなり厳しい状況。
だからこそ、一人一人がしっかりして情報を正しく見て判断する能力を磨ければ先は
明るい。
今は、この大隈言道の生きた時代と似てるのかも。
だったら、同じように考えれば先は明るいように思います。
末の世と いつより人の いひ初めて 猶世の末にならぬなるらむ(大隈言道)
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