習ひつつ 見てこそ習へ 習わずに
善悪いうは 愚かなりけれ(千利休)
毎月月初は近所の氷川神社に行って(毎日行っていますが)、
「今月もみんなが頑張って、良い一ヶ月になりますように」とお願いしてから会社にいくようにしています。
私はどの宗教を信ずるわけでもなく、かといって不可知論者のように
ニヒリズムでもないのですが、面白いことに会社がまだまだ大変だった頃から毎月1回の役員会の
準備をするために、早朝、歩いて渋谷オフィスまで行く途中で神社でお参りをする習慣が出来ました。
お祈りすることなんてのは、こっち都合かもしれないけど、最後に
うちで働いているみんなとお客様が幸せでありますように、あと、日本も早く復興、発展しますように、と
お祈りしていると不思議と杜の中の風の音や今の時期は緑がとてもここちよく、そして、いい加減なことは出来ないなというプレッシャーがかかって仕事にがんばれます。
そして、神様を信じているわけでもないけど、お参りした後はどこかで誰か、、、それは
ひょっとすると御先祖様かもしれないし、何か分からないですが、やっぱり誰かに見られている気がする。だから、仕事も更に頑張ろうという気になる。
さて、本題に。
千利休はご存知のように戦国時代に茶人として織田信長や豊臣秀吉と親交深かった人です。
茶人でもあり、武人でもあり、最後は秀吉に切腹をさせられた人ですが、今月のこの言葉は丁度、先月末からよく話題になっていた「他者から学ぶ」ことや「行動による目標設定」の話と重なるかなと思いました。
この御札に書いていた解説をそのまま記載すると、
「すべての勉強は人から教えられたことをまず習い、人のふりを見て確かめて、さらに自分でやってみて身につけていく。それを人から教えられることなく善悪を言うのは馬鹿な事だ。」
ということでした。
私も基本は実践派なので、他人から何かを学ぶときはまず、その人がやっていることを
そのままやってみるようにしています。やる前に自分の今の知識や経験に基づいて
「そんなの状況が異なるから当社には当てはまらない」
とか
「自分はこういうやり方をいままでやってこなかったから」
と思ってしまうのが、人間の常ですが、批評するのはまずやってみてから。
やらないで批評するのは誰でもできるけど、やってから批評するのはやることで学ぶことも沢山ありますから、違ってくるはずです。
話し方、生活習慣、営業方法、なんでもいいですから吸収できそうなことは吸収しましょう。
そのあと、自分のやり方に合わせることはいつでも出来ます。
習ひつつ 見てこそ習へ 習わずに 善悪いうは 愚かなりけれ(千利休)
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