飛行機は飛び立つ時より着地が難しい。
人生も同じだよ。
(本田宗一郎)
仕事でも人生でもやっていく中ではやっぱり、いいことだけじゃない。
嫌なこともある。
でも、それに向き合って着地させるのが仕事であり人生。
ということを、ホンダの創業者である本田宗一郎さんの言葉を借りました。
もちろん、人との出会い、結婚、友情、何でも一番初めのタイミングってのは
一番刺激的に見えるし楽しく感じます。ただ、継続していく中で色々と現実が出てきて
その中で嫌なものが見え隠れする。それが人生。
だからこそ、こんな時こそ最後まで着地させる気持ちが大事。
私も今でこそ、相手のことを分かってるから言葉を抑えるようにしているけど、
かなり厳しいことや理不尽なことを言ったり時には怒鳴ったこともあります。逆に言われることもあります。当然、言われた側にだって言い分があるし、かなり悔しくて震えることだってある。
でも、そこで別の営業マンが出てくるわけでもなく自分で何とか頭下げてこちらに妥協もとめてくるし
こちらもそんなことをされているうちに情が入ったりする。そうやって関係が構築される。
(もちろん、中には折り合わずにお別れになることもあります)
私も逆にスクールの開業時間前に対応している業務対応なども同じで、
行くだけでも胃が痛くなったり、嫌味やちょっとした脅しをされて過呼吸になりかけたりするミーティングもあります。でも、それが嫌だからといって、担当者だけ行かせてもどうなるわけでもなし、やっぱり、向き合って相手にボール投げてキャッチボールして何とか合意しないといけない。
昔、M&Aの仕事をしていた時、最後まで着地させることがとても
苦手でした。でも、残念ながらM&Aの仕事というのは着地(契約)があるまではタダ働き。
ただ、売り手も買い手もそれぞれに思惑があるから、お互いが100%納得した合意ってのはほぼ不可能。どっかで妥協してもらうためには、頭下げたり叱られたりしながら話をまとめるしかない。
もちろん、交渉期間中は会社に負担してもらってるので、いつまでも着地しないでダラダラすると大損になる。そんな中でつらくても他人にボール拾いしてもらわないで、自分が当たったら自分で着地させる習慣を少しずつつけてったのはよかった。
そして、ここが面白くも不思議なものでつらいことでも嫌なことでも自分で
着地させたときの充実感というのは、始めの関係構築と同じかそれ以上の充実感があるものです。
本当の新卒の時だったら上司が出てきて丸く収めました、みたいな話もあると思うけど、
僕自身はみんなの事をプロだと思って接しているつもりなので今日はこの言葉にしてみました。
(もちろん、最後の最後って時は自分が出る覚悟でやってますが、今の状態では、あまりひとつひとつの個別対応ではなく(あるとしたらレッスンの問題くらいでしょうか)、皆には見えない所だけど、法的なところや社員を守らないといけないところですかね)。
多分、この言葉を出した本田宗一郎さんも、エンジニアとして車の開発してるのが
一番楽しいでしょうが、会社である限りは、開発オタクではなく、時には妥協し、時には
政府に頭下げたりしながら、製品にして販売にいたるまでの着地をしてきたことでしょう。
だからこんな言葉を書いたのかなと思います。
飛行機は飛び立つ時より着地が難しい。 人生も同じだよ。 (本田宗一郎)
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