『天は自ら助くる者を助く』 (Heaven helps those who help themselves.)
(サミュエル・スマイルズ/Samuel Smiles)
昔の日本人なら、福沢諭吉の『學問ノスヽメ』と並び、みんな読んでいた
「自助論(Self-Help)」。
まだ、明治の開国前に幕府時代の留学生だった中村正直がスコットランドの作家である
スマイルズの自助論を『西国立志編』として出版したものです。
その、自助論の序文にそえられたことばが「天は自ら助くる者を助く」。
仕事をしているときに悩みは尽きないものです。
うまくいかないことはたくさんある。
時には、「もういいや」って思ってしまうこともある。
この本では、欧米で事業や政治といった分野で成功した300人以上の
成功談をまとめています。この中で思想の基盤としてあるのが『天は自ら助くる者を助く』
という言葉。
当時の帝国主義の時代では、個人だけではなく国家も生き延びるかどこかに
支配されて植民地になってしまうかは結局、自国の努力次第というドライな時代です。
私は無宗教(その割には商売繁昌を祈念して神社には行きますが)ですが、
唯、もし神様(がいるとしたら)が個人に与えてくれるものはチャンスだけだと思ってます。
でも、そのチャンスだって生まれた環境によって平等じゃない。
それでも、チャンスそのものは誰にだってやってくる。
だからこそ、結局は、ここでいいと思ってしまうのも自分だし、
その悩みを正直に自分の胸に受け入れて、解決策を模索するのも自分。
全ては自分次第。
仕事をしていると悩みは尽きませんが、だからこそ、もう一回
気持ちを奮い立たせて、自分で答えを探す努力をする人には必ず良い結果がやってきます。
『天は自ら助くる者を助く』 (Heaven helps those who help themselves.) (サミュエル・スマイルズ/Samuel Smiles)
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