知彼知己、百戰不殆。不知彼而知己、一勝一負。
不知彼不知己、毎戰必殆。
ちょっと漢文になってしまいました。
丁度、映画ウォールストリートが公開始まってますが、あの映画の1985年の
1作目には、ウォール街のやり手投資家のゴードンゲッコー(マイケル・ダグラス)が駆け出しバンカーの
バド・フォックス(チャーリーシーン)を育てていくところで
Every battle is won before it’s ever fought
というシーンがあります。
同じくこの言葉を漢文にしたのがこの言葉。
厳密には孫子という人は実在せず、春秋戦国時代の孫武とその孫の孫臏が
書き記した書籍を三国時代の魏の曹操が編集したものが今に現存し、ビジネスから
実際の軍隊でもいまだに読まれています。
アメリカなどでは、今でもウェストポイント(士官学校)では孫子は副読本で
先の湾岸戦争の時の最高司令官だったコリン・パウエルもナポレオンのように常に脇に
孫子を持ち歩いてたといいます。
なにが言いたいかというと、それだけビジネスでも軍隊でもこの言葉が
長く何千年に渡って使われているというのは、それだけ、人の本質を言い当てている
言葉だから。
知彼知己、百戰不殆=彼を知り己を知れば百戦殆うからず
不知彼而知己、一勝一負=彼を知らずして己を知るは一勝一負す
不知彼不知己、毎戰必殆=彼を知らず己を知らざれば戦う毎に殆うし
どうですか?
私にはとても本質と思う。
例えばお客様とのコミュニケーションをここで例えるのは言葉のゴロが良くないですが
やっぱり、自分のキャラや強みを理解した上で、お客様のキャラや目的を理解して
接すればきっと、流れもよく分かって対応出来るでしょう。
これが、知彼知己、百戰不殆。
逆に、自分のキャラと強みは理解してるけど、逆にお客様のことを事前に
調べたり理解しないでのぞむとき。それは、結果オーライもあるかもしれないけど
やっぱり準備不足でうまくいかないこともある。それが不知彼而知己、一勝一負。
一番良くないのは自分のことすら考えず、相手にいたっては
何も分からず行き当たりばったり。これは、不知彼不知己。
私だと、コンシェルジュとしての自分の強みはビジネスをよく理解し、そして、
しっかり英語のカウンセリングを出来ること。その一方で弱みはやはり男性だから
コテコテに思われてしまうこと。
それを理解した上で初心者の方や年齢的に若い人と話すときは圧迫感を
与えないように、かつ、絶対に英語が話せるからと上からにはならないことを必要以上に
心がけると同時に、自分の強みは安心感という形で打ち出します。
逆に、ガチガチのビジネスのお客様には自分の強さをそのまま出してしまう。
皆さんはいかがでしょう?
恥ずかしいかもしれないけど、客観的に考えてみんなに話してみてください。
PS:この孫子を翻訳したのは私が三国志で一番好きなキャラの曹操で、大体
小説や映画レッドクリフでは、後の世の作家(羅貫中)が悪者役で小説を書いたため、
不本意ながら悪者になってしまいます。が、今でも世界中の軍隊で読まれているというのはスゴイ。
知彼知己、百戰不殆。不知彼而知己、一勝一負。 不知彼不知己、毎戰必殆。 (孫子)
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