叱られるようになって一人前
(永守重信 日本電産会長)
私が尊敬している経営者の一人です。
この人がテレビで叱ってるのを見たことがありますが
滅茶苦茶怖いです。
でも、叱りの中に相手の成長の可能性に期待を込めている
暖かさのような浪花節を感じます。
なかなか聞くことのない会社だけど、日本電産はモーターの製造で
世界一の会社です。ここに出ている永守さんがゼロからスタートして世界一位になった。
そもそも、ゼロからのスタートで日本の大企業には当時どこにも
相手にされなかったので、いきなりアメリカに渡米して下手な英語でスリーエムに殴りこんだ。
そして、契約をとって会社が一気に伸びた。
そして、リーマンショック後は即日で、会社の1/3の工場を閉鎖して
会社の売上もその分落ちたけど、赤字にはならなかった。工場の人たちは解雇しないで
給料は減ったけど、営業に回して売上を作ることの大事さを学ばせた。
その後、景気が戻ってまた工場に戻した。
いうのは簡単だけど社員1万人以上の会社です。
工場のスタッフを営業に回すだけでも何百人、何千人です。
半端なくやったことは大変でしょう。
そんなすごい会社だけど、社員教育は、非常に仕事の原点に沿っています
(だからすごいのだと思う)。
日本電産がすごくなったのは自前だけでなく、潰れた会社を買収して
永守会長自らがその会社を半年で立て直す。
それを繰り返してきたことです。
もちろん、永守さんが「この会社は技術もあるし可能性がある社員も沢山いるから
復活する」と思って買うだけの会社だから、潰れたとしても、良いものがあるのでしょう。
でも、永守さんが徹底するのは以下の3点だけだそうです。
そして、必ず黒字化するそうです。
・ 掃除の徹底(特にお客様に目のつくトイレ・水周り掃除)
・ 強制ではないが早めに出社する(お客様から連絡が来る時間前にするべき業務を自発的に終えるカルチャー)
・ 可能性のある社員は徹底して叱る
久しぶりに永守さんの本に目を通したのだけど、
まだまだbでは徹底できてないと思いました。
大体の会社はこれで一気に化けるそうです。
当然、日本電産は上場会社だから、熱いだけじゃない。
結果もついてきている会社だからこそ、株主も支持があるのでしょう。
私も社会人になって3年目までは徹底して叱られました。
外資系の会社でしたが、灰皿が飛んでくるのは(それも壁が凹む)半分、
漫画の世界ですが、本当に飛んできました。
全社員の前で社長に恫喝される。
電話会議で海外の上司にも叱責される。
徹夜で残業して作ったプレゼンテーションの資料をゴミ箱に捨てられたことも何度もありました。
人格を否定されてるのか、と、逆恨みするくらいに叱られましたし、
私も悔しがり屋なので、悔しくて悔しくて涙が出ました。
帰りがけに闇討ちしてやろうと思うくらい短期的に上司を憎んだこともありましたが、
今、当時の自分を見てたらもっとボロボロになるまで叱らないと気づかなかったと思います。
というくらいに世の中を舐めてました。
ろくに電話もできないのにプライドだけ高かった。
だから、今、どんなことがあっても、私のことを叱ってくれる人には
本当に感謝しています。親じゃないのに、よく恨まれかねないのに叱ってくれるなと。
当時の社長(日本人)とアメリカの役員の方は私がボロボロに
なるまで叱ってくれて本当に感謝してます。
正直、私も恵美子さんもスクールではみんなに対してかなり遠慮してます。
お客様とすぐに顔を合わす商売ですので。
今、もしあまり自分は叱られていない。
そう思ったら、ヤバイと思ってください。
叱られるということは成長することを期待されているのです。
そして永守さんが上に書いていることは、自発的に実践してください。
叱られるようになって一人前 (永守重信 日本電産会長)
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