皆さまこんにちは!PANDAです。
今回は2003年に公開された『マッチスティック・メン』(原題: Matchstick Men)をご紹介します。
騙し騙され、後半は思いもよらぬ展開が待っている詐欺師の映画ですが、日常会話で使える英語のフレーズが盛りだくさんなので、ぜひ読んでみてください!
Contents
♦Story of “Matchstick Men”♦
主人公のロイは相棒のフランクと共に詐欺師(Con Artist)として生計を立てています。
強迫性障害を患っている彼は、日常生活にも支障をきたすほどの極度の潔癖症。
そんなロイを見かねたフランクは精神分析医を紹介します。
カウンセリングを重ねるうちに過去の離婚が障害の原因になっている可能性があること、
そして当時妊娠していた妻が無事に娘を産んでいることを告げられ、症状改善のため娘のアンジェラに会うことを薦められます。
アンジェラと会い、最初はぎこちなかったものの次第に打ち解けてきたと思っていた矢先、些細な言い争いがきっかけで自分が詐欺師だとアンジェラに告白することに。
さらにアンジェラから詐欺を教えてほしいと懇願され、ロイはしぶしぶ彼女にノウハウを教えることになります。
フランクと共に進めていた大きな仕事が佳境に差し掛かったときに予測不能の事態が起き、アンジェラをも巻き込んで物語は急展開を迎え・・・
♦One Point English From“Matchstick Men”♦
まずは、「あなたに海外旅行が当たりました!」と嘘の電話をかけた相手の家に刑事を装って話を聞きに行き、
払ったお金を取り戻すためだと言って口座番号とサインをもらうシーンより。
Frank:I’m sorry to tell you this, ma’am, but you won’t be receiving any prize.
フランク:非常に言いにくいですが、あなたが景品を受け取ることはないでしょう。
Roy:And I’m sorry to tell you that you’ve been the victim of fraud.
ロイ:残念ながら、これは詐欺です。(あなたは詐欺の被害者になってしまいました)
bのオリジナルテキストPhoto Journal 2に出てくる
◎will be 動詞+ing
という未来進行形の表現が、ここのフランクのセリフで使われています。
「(ある時点で)~しているでしょう」というニュアンスを伝えたいときに、よくこの表現が使われます。
Receive = 受け取る
Won’t = will notの短縮形
Victim = 犠牲者
Fraud = 詐欺
海外旅行が当たったと言われ、いつその景品を受け取れるのかと喜んでいた相手に、受け取ることはない、
その予定だった未来の時点であなたはそれを受け取ることはないでしょう、という表現です。
未来のある時点が明確である場合、そこが話のポイントになってくる場合は
漠然と未来のことを話す際に使うwill ではなくwill be 動詞+ingで表現すると、より自然なニュアンスになります。
♦One Point English From“Matchstick Men”♦
次はロイが精神分析医のクレインの元に行き、カウンセリングを受けている場面。
離婚した頃の話を聞いているシーンより。
Roy:She was pregnant two months before she even told me about it.
ロイ:彼女(元奥さん)、妊娠2か月だったのにそれまで僕には何の報告もなかった。
Dr. Klein:Yeah. Do you think about her much? You know, what could have been, what might have been.
ドクタークレイン:そうか。彼女のことを考える?もっとこうできたかもとか、こうだったかもとか(字幕:振り返ってみたり)。
ここではbのオリジナルテキストPhoto Journal 4で出てくる
◎could have+過去分詞・might have+過去分詞
という表現が使われています。
過去のことを思い出して、「(実際してないけど)~することもできた」と言いたいときや、「~だったかもしれない」と過去の可能性を表すときにはこれらの表現がよく使われます。
いわゆる“タラレバ”の話になることが多く、過去のことを後悔したり、反省したりするときによく用いられる表現です。
いかがでしたか?
これ以外にも、この映画には日常会話でよくネイティブが使っている表現が満載なので、ぜひ観てみてくださいね♪
PANDA