「人生万歳!“Whatever Works”」はウッディアレンの40作目の作品で、
久々に舞台をヨーロッパからニューヨークはマンハッタンに戻し、ウディ・アレン本人は出演していませんが、ヘンなおじさんが早口でまくしたてるのを聞いていれば、ウディ・アレンを見ているようで嬉しくなります。
冒頭にカフェでおじさん達が雑談をしていますが、突然そのウッディアレンの分身ボリスが映画を見ている私たちに話しかけてきます。
◆Story of “Whatever Works”◆
かつてはノーベル賞候補になるなど天才物理学者と持てはやされ、順風満帆かに思われたボリス。だがそんな彼も、自ら招いた災いを機に今ではすっかり落ちぶれ、冴えない独身中年に成り下がっていた。こうして淡々と日々をやり過ごしていたボリスはある夜、南部の田舎町から家出してきた若い娘メロディと出会う。彼女に同情したボリスは、数日だけという約束で自分のアパートに泊めてやることに。ところが一緒に暮らすうち、メロディはなぜか親子ほども歳が離れ、会話もまるで噛み合わないボリスを“運命の相手”と思い込んでしまう。さらには、愛する娘の後を追って彼女の両親も相次いで現われる始末で、事態はますます複雑になってしまいます。
◆One point English from “Whatever Works”◆
この映画の原題である「Whatever Works」は訳する「うまくいくなら何でもあり」という感じですね。
さんまさんの座右の銘「生きてるだけでまる儲け」と近いかも知れません!
ここでの「work」は「都合がいい、うまく行く、役に立つ」というニュアンスです。
また「Whatever.」は単語だけで使うと、不快な英語No.1に選ばれるほどネガティブワードになることもあるので要注意です!
ケンカの時にこの言葉が出ると、「もうどうでもいいよ!」という意味でとっても相手をカチンとさせちゃうようですよ。
映画の話しに戻ります!
ボリスは最後、私たちに
「人生はなんでもあり!でもそれは才能とは無関係!存在していることも運なのだから!」と話しかけます。
人生は悲しい事、苦しい事、色んなことがあるけれど、うまくいくようになっている!
そんな気持ちになれるハッピーエンドの映画です。
軽いタッチで内容もシンプルなので、気軽に楽しめるで是非どうぞ!
Nocota