私のエントリーでは留学経験や航空業界でのお客さま対応の経験と、現在の職場での外国人スタッフとの交流を通じて学んだ「本当に使える英会話」をお伝えしたいと思っています!
「感謝の気持ちを表す英語は?」と言えば、まず最初に“Thank you”、その次に“appreciate” がよく知られていますね。
学校の授業では“appreciate”は“Thank you”のフォーマルな表現と習いましたが、イマイチ使い方が分からず、ついつい“Thank you”ばかり使ってしまう・・・
そんな方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は“appreciate” の正しい意味と使い方をご紹介します!
この記事を読めば、ビジネスやフォーマルシーン、メールなどで、感謝の気持ちを誠実に伝える表現が身に付きますよ★
感謝だけじゃない“appreciate”の意味と使い方!
そもそも“appreciate”とはどういう意味?
辞書で“appreciate”を調べてみると下記の意味が出てきました。
1.感謝する
2.鑑賞する
3.良さを認める
4.〜してくれると嬉しいです
5.価値が上がる
※1~4は他動詞ですが、5の「価値が上がる」だけは自動詞です。
まずは“appreciate”の意味をしっかり確認していきましょう!
“appreciate”の語源とコアイメージは?
“appreciate”の語源は【ad:方向(~へ)】+【preciate:ラテン語のpretium=price:値段】に由来しています。
“appreciate”のそもそもの意味は「値段をつける」なんです。
ここから上記のように「感謝する・鑑賞する・良さを認める・〜してくれると嬉しいです・価値が上がる」などの意味で使われるようになりました。
「値段をつける」という行為自体、価値がないと出来ないことですよね。
つまり“appreciate”のコアイメージは「物や事の価値をきちんと認める・正しく評価する」なんです!
上記の“appreciate”の語源とコアイメージを意識しながら、実際の会話を見てみましょう!
Stranger: That looks heavy, I’ll carry it for you.
見知らぬ人:重そうですね。 僕が持ちますよ。
You: I appreciate your help!
あなた:お手伝いして頂き助かりました。
*****
Coworker: You look kind of sick. I’ll do it for you.
同僚:具合悪そうね。代わりにやるわよ。
You: I appreciate your kindness.
あなた:ご親切に有難うございます。
感謝の気持ちだけでなく、「あなたのしてくれた行為は素晴らしいです!」という尊敬や感動の気持ちも伝わってきますよね!
“Thank you”と“appreciate” の違いは何?
“appreciate”は “Thank you” のフォーマルな表現と言われています。
ここで気をつけたいのは感謝する対象です!
◆thank
「人に感謝する」という意味です。ですので“thank” の後ろには「人」が入り、おなじみ”Thank you” になります。
・Thank you for your calling. お電話ありがとう。
・Thank you for your kindness.お心遣いに感謝します。
・Thank you for your understanding.ご理解くださりありがとうございます。
◆appreciate
「人に感謝する」ではなく「人のしてくれた行為を高く評価し感謝する」という意味です。
ですのでappreciate の後に“you”は付けません。
他動詞(目的語と一緒でないとと文を作れない動詞)なので“appreciate”の後ろに目的語をつなげます。
“appreciate”の目的語は「人」ではないので、「感謝している人の行為」を置きます。
その際、“your”や“his”などの所有格代名詞を使うことで、「相手への感謝」をより明示できます。
・I appreciate your kindness.お心遣いに感謝します。
・I appreciate him giving me his advice. 彼のアドバイスに感謝します。
・I really appreciate your help.お手続きいただき大変ありがとうございます。
そして実は“Thank you” と“appreciate”は合わせて使われることも多いんです。
・Thank you for coming. I really appreciate it.
来てくれてありがとう。感謝します。
・Thank you for your kindness,I really appreciate it.
お心遣いありがとう。感謝の気持ちでいっぱいです。
・Thank you for sending the document.I appreciate it.
書類を送っていただきありがとうございます。感謝します。
感謝だけじゃない!“appreciate”の万能な使い方とは?
“appreciate”は上記の4番目の意味の「〜してくれると嬉しいです」と人にお願いごとをする時にもよく使われます。
◎I would appreciate it if you could ~:〜していただけると幸いです
が決まり文句となっています。とっても便利なので覚えてしまいましょう!
・I would appreciate it if you could reply to me about it by tomorrow.
明日までにお返事をいただけると嬉しいのですが。→明日までの返信を依頼している
・I would appreciate it if you could come early tomorrow.
明日早く来てくれると助かります。→早く来てくれるように依頼している
・I would appreciate it if you could pick up my children tomorrow morning.
明日の朝、子ども達のお迎えに行ってもらえると助かります。→お迎えに行ってもらうことを依頼している
※“appreciate”を使う場合は、その後に必ず目的語(何をにあたる部分で、ここではit)が必要となります。
文中のitは、if以下の内容を表しており、省略することはできないのでご注意ください。
上記の表現は、カジュアルでもビジネスでもシーンを選ばず使える表現なので、何かお願いしたいことがある時に積極的に使えますね!
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本記事では、“appreciate”の意味・使い方を解説しました。
このように基本動詞の持っているコアイメージを理解すると、英単語学習の効率は俄然アップします。
「【イラスト付き/教材級】英会話の9割がわかるようになる基本動詞Top55【総集編】」の動画では、代表的な基本動詞55個のコアイメージをイラスト付きでわかりやすく解説しています。あわせてご確認ください。
“appreciate”の意味や使い方のまとめ!
1.appreciateの語源は「値段をつける」
2.appreciateのコアイメージは「物や事の価値をきちんと認める・正しく評価する」
3.appreciateには「感謝」以外の意味もある
4.Thank youは「人に感謝する」、appreciateは「人のしてくれた行為を高く評価し感謝する」
5.Thank youとappreciateを組み合わせて使うとフォーマルかつ誠実な印象になる
感謝だけでなく、「あなたのしてくれた行為は素晴らしいです!」という尊敬や感動の気持ちも伝えられる“appreciate”、ぜひ上記のことを意識して使いこなしてくださいね!
===Steve===