生保の営業→ネイリストの資格を取り、東京のネイルサロンやメーカーで勤務→大好きな英語を初心者から抜け出したいと一念発起しカナダのトロントに留学→「英語に関わり続けたい!」と現在は、女性向けの英会話スクール『b わたしの英会話』で勤務、同僚のネイティブ講師から生きた英語を学ぶ毎日です!
今回は、2016年・第88回アカデミー賞で長編アニメーション賞を受賞したディズニー&ピクサーのアニメーション映画『インサイド・ヘッド(原題:Inside Out)』の続編『インサイド・ヘッド2(Inside Out 2)』をご紹介します!
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『インサイド・ヘッド2』ってどんな映画?
人間が抱く「感情」たちの世界を舞台に描かれ、2016年に第88回アカデミー賞で長編アニメーション賞を受賞したディズニー&ピクサーの名作アニメーション映画『インサイド・ヘッド』の待望の続編。前作に引き続きメグ・レフォーブが脚本を手がけ、監督は『モンスターズ・ユニバーシティ』のストーリースーパーバイザーを務めたケルシー・マンが担当します。
なお、日本での興行収入は20億円を記録し、2024年公開の洋画作品として最速の記録を樹立しました。
『インサイド・ヘッド2』のあらすじは?
少女ライリーを子どもの頃から見守ってきた頭の中の感情・ヨロコビたち。
ある日、高校入学という人生の転機を控えたライリー(Riley)の中に、シンパイ率いる<大人の感情>たちが現れる。
「ライリーの将来のために、あなたたちはもう必要ない」―シンパイたちの暴走により、追放されるヨロコビたち。巻き起こる“感情の嵐”の中で、ライリーは自分らしさを失っていく…。
彼女を救うカギは、広大な世界の奥底に眠る“ある記憶”に隠されていた―。
『インサイド・ヘッド2』の感情たちの英語の名前と意味は?
ヨロコビ:Joy(喜び)
イカリ:Anger(怒り)
ビビリ:Fear(恐れ)
ムカムカ:Disgust(嫌悪)
カナシミ:Sadness(悲しみ)
イイナー:Envy(嫉妬/羨望)
シンパイ:Anxiety(不安/心配)
ダリィ:Ennui(倦怠感/退屈)
ハズカシ:Embarrassment(恥ずかしさ/当惑)
『インサイド・ヘッド2』の感情たちの会話で学ぶ英語フレーズ
《ライリーが起き、部屋にママが来るが、キャンプの準備ができていないシーン》
Mom:Riley, you aren’t packed yet?
ライリー、まだ用意してないの?
(イカリがコントロールパネルのボタンを押し、ライリーが過剰に反応する)
Riley: [Anger presses a button on the control board, causing Riley to overreact]
You’re always on me! Can’t you just lay off for like one second?!
そうやっていつも責める!ちょっとは放っておいてくれないわけ?!
Disgust(ムカムカ):Overreact much?
やりすぎじゃない?
Anger(イカリ):I barely touched it.
ほんのちょっと触っただけだよ。
Can’t you just lay off?:放っておいてくれない?
「Can’t you just lay off?」は、例えば誰かがしつこく質問してきたり、干渉してきたりするときに、その行為をやめてほしいと伝えるカジュアルなフレーズです。
上記の映画の場面では、思春期のライリーが感情のコントロールができず(イカリが感情のボタンを押してしまい)、母親に対して「もういい加減にして!」という強いフラストレーションを表現しています。
Andy: Why are you always nagging me about my homework?
なんでいつも宿題のことをうるさく言うの?
Mom: I just want to make sure you’re doing it.
ちゃんとやってるか心配だからよ。
Andy: Can’t you just lay off? I’ll do it when I’m ready!
もう、放っておいてよ!準備できたらやるから!
**********
Mom: You still haven’t cleaned your room?
まだ部屋を掃除してないの?
Anday: Can’t you just lay off? I’m doing it when I have time!
いい加減にして!時間ができたらやるから!
*******
Sister: I think you should be more careful about your diet.
もっと食事に気をつけた方がいいと思うよ。
Andy:Can’t you just lay off? I know what I’m doing.
もう、うるさいな!自分で分かってるから!
例文に出てくるAndyはイカリ(Anger)とムカムカ(Disgust)ダリィ(Ennui)の感情が爆発しているようですね!
「Can’t you just lay off?」はストレートで直接的な印象を与え、相手に失礼に感じられる場合もあるので、使う際には注意が必要です。
気心が知れた相手に使う場合も後々後悔しないように気を付けて使いましょう!
《思春期のアラームが鳴った時点から、ライリーをうまくサポートできず、感情たちが困っているシーン》
Joy:Ok well, this isn’t working. And that’s fine. Everything’s fine.
ヨロコビ:そっか、これは使えないのね、でも大丈夫。何もかも大丈夫よ。
Disgust:This is hopeless. I say we cut our losses and walk back.
ムカムカ:望みはないわ。これ以上悪くなる前に引き返そう。
Fear:This whole trip is just a series of deader and deader ends.
ビビリ:この旅は進めば進むほどどんどん状況が悪くなっていく。
Anger:Ever since that puberty alarm went off, nothing around here works the way it’s supposed to.
イカリ:あの思春期アラームが鳴って以来、何もかもうまくいっていない。
alarm went off:アラームが鳴った
目覚まし時計のアラームや警報が「鳴る」という場合、英語では「go off」を使います。過去形では「went off」と表現します。
「鳴る」が「on」ではなく「off」という言い方になるのは、驚く人も多いでしょう!
「go on」と「go off」の違いを見ていきましょう!
■「go off」のニュアンス
「off」には、「何かが離れる」「動き始める」や「通常の状態から変化する」というニュアンスがあります。
アラームの場合、「静かな状態から音が突然鳴り始める」ことを「go off」で表現します。
・The alarm went off.(アラームが鳴った)
・The bomb went off.(爆弾が爆発した)
・The fire alarm went off.(火災報知器が作動した)
■「go on」のニュアンス
「on」には、「スイッチが入る」「継続する」「起動する」といったニュアンスがあります。
「go on」は通常、「物事が始まる」「続く」という意味で使われます。
・The light went on.(電気が点いた)
・What’s going on?(何が起きているの?)
・The TV went on by itself. It must be a timer.(テレビが勝手に点きました。タイマーのせいでしょう。)
アラームの場合、鳴り始める瞬間を表現し、一定時間鳴るものの、ずっと継続する動作ではないため、「go on」より「go off」が自然な表現となります。
Joy: Hey! What do you think you’re doing?
ヨロコビ:ちょっと!一体なんのつもり?
Anxiety:Riley’s life is more complex now. It requires more sophisticated emotions than all of you. You just aren’t what she needs anymore Joy.
シンパイ:ライリーの人生はより複雑になっているの。だから、前よりももっと複雑な感情が必要なんだよ。ヨロコビ、あなたはもう彼女にとって必要な存在じゃないの。
Fear:How dare you, Madame!
ビビリ:なんてことを言うんだよ!
Joy:You can’t just bottle us up!
ヨロコビ:私たちを抑え込むなんてさせないよ!
Anxiety:Oh! That’s a great idea!
シンパイ:お!それいいアイディアだね!
bottle up:抑える、押し隠す、押し殺す
「bottle up」は「瓶(bottle)の中に閉じ込める」というイメージから来ており、感情や気持ちを抑え込む、または心の中に押し込めて表に出さないというニュアンスを持つフレーズです。特に、怒りや悲しみ、不満といったネガティブな感情について使われることが多いです。
Hanna: You look much more relaxed today!
今日はずいぶんリラックスして見えるね!
Alan: Yeah, I decided not to bottle up my stress anymore and take a break. It really helped.
うん、もうストレスを抑え込まないようにして、休憩を取ったんだ。それがすごく効果的だったよ。
**********
Hanna: You’ve been so quiet lately. Is something bothering you?
最近ずっと静かだけど、何か悩んでるの?
Andy: No, I’m fine. It’s nothing.
ううん、大丈夫。何でもないわ。
Hanna: Don’t bottle up your feelings. It’s better to talk about them.
感情を押し込めないで。話したほうがいいわよ。
前作では11歳だったライリーが13歳となり、思春期を迎えて感情の幅もさらに広がります。
『インサイド・ヘッド2』では、ヨロコビやシンパイが時に泣く場面や、イカリが「俺だっていつも怒っているわけじゃない」と語るセリフなどを通じて、感情たちもライリーと一緒に成長している様子が描かれています。
自分が13歳だった頃を思い出しながら観ると、胸が苦しくなるような場面もありますが、どの感情も愛らしく感じられます。
「自分のメインキャラクターはどれだろう?」と想像しながら、ぜひ今回ご紹介した英語のフレーズも意識して作品を楽しんでくださいね!
===Lavender===