今回紹介するのは、世界の歌姫マライア・キャリーの映画初主演作です!
歌手を目指す、ひとりの女性がスターとしての成功と真実の愛とのはざまで揺れる姿は、マライア自身の自伝的要素も加わり、等身大のスターを見事に演じています。
全編に流れる曲はほとんどが、マライアのオリジナル曲で、本作ではマライアがプロデューサーもこなしました。
音楽界で活躍するマックス・ビーズリー、ホップ・アーティストのダ・ブラットら音楽界のビッグ・スターとの共演も見どころですよ!
◆Story of “Glitter” ◆
ビリーはニューヨークのクラブ歌手だった母親の才能を引き継いだ、天才的な歌唱力を持つ少女。
母娘ふたりの貧しい生活ゆえに、母はまだ幼いビリーを手放さなくてはならなかった。
1983年、美しい娘に成長したビリーはクラブのダンサーとして働いていたところを、音楽プロデューサーにスカウトされる。
しかし、ビリーは歌えない歌手の吹き替えに利用されるに過ぎなかった。
そのステージで吹き替えに気づき、ビリーの才能を見抜いた人気DJのダイスは「君をマジソン・スクエア・ガーデンで歌わせたい」と熱っぽく口説き、半信半疑のビリーを引き抜くのに成功。
ダイスのビリー売り込み作戦が
始まり、ふたりは音楽界を駆け抜けてゆく……。
◆One point English from“Glitter”◆
念願の大手レコード・レーベルEMIとのメジャー契約が成立し、お祝いのディナーに出かけたビリーと
ダイス。
会話も弾み食事中にダイスがふと・・
Dice: I like hanging out wit you, Billie.
ビリー、君と出かけるのって楽しいよ。
◎Hang Out=若者の間でよく使われる表現で、出かける、遊びに行く、(デートほどシリアスではないけど)一緒に時間を過ごすという意味があります。
例えばこんなふうに使います!
Hey, let’s hang out!
ねぇ、遊ぼうよ!
You wanna hang out tomorrow?
明日遊ばない?
デビュー曲がヒットし好調に見えるビリーですが、
レコード会社からはその時代の売れ線のダンスミュージックを期待されていた。
ところがビリーは自身の幼少時代の深い傷を歌にし、レコード会社に聞かせたところ、
「あの悲劇のヒロインの歌はないな!」と却下されます。
そのコメントをダイスから聞き、苛立ったビリーは・・
Billie: "Woe is me?" What the hell is that?
悲劇のヒロイン??一体なんなのそれ??
◎Woe is me:ああ 悲しいかな。かわいそうなわたし!
ここでは‘可哀想なわたしと歌った悲劇のヒロインぶった歌’という意味で
使われています。
◎What the hell:一体なんてことだ!どうにでもなれ。
☆Pick up! ‘What the hell(heck, in the world)’
「ちくしょう」「関係ないね」「そんなこと構うもんか」「どうにでもなれ」などといった意味で、不満やいら立つ気持ちを表すくだけた表現です。
日常的に使われていますが、‘hell’(地獄)という言葉を口にするのを嫌がる人もいるので、hell を婉曲語であるheck などに替えて What the heck! と言うことも多いです。
使うことがあるならばこちらを使った方が良いです!
What the hell … には、後に疑問文を続けて、いら立ちや驚きの気持ちを強調する働きもあります。
例えば、
※What the hell are you talking about?:君はいったい何を言ってるんだ?
こちらの場合も、heckを使った方が無難です。
また、the hell を in the world に替えても同じ意味になります。
※What in the world are you talking about?
という具合です。
日常、特に初めて会う人やあまり親しくない人にはこちらの方がお薦めです。
マライアの自己満的映画と酷評されることもありますが、
アメリカンドリーム!きらきら!な映画を見たいときはその名も「グリッター」がおすすめです。
80年代、90年代のニューヨークのナイトライフやファッション、音楽も感じられますよ!
Kumilk☆