映画で学ぶ英会話・英語表現
この映画は、数年前に一人で見たのですが、
とにかく知らないうちに涙がボロボロと溢れてきたのを覚えています。
なぜそんなに涙が出たのかは覚えていないのですが、
今思い出せば、きっと「誰でも訪れる死」について、それが自分にも当てはまる
ことを現実的に・リアリティーを持って感じた。
そして、自分を含め、周りにいる家族・恋人・友人、全ての人がいずれ死を迎え
るということに、
人間・生き物の儚さを感じたのだと思います。
しかし決してこの映画は悲しいだけではありません。
これからの自分の人生について、
「どうして行きたいのか、どうなるのだろう・・・」っと、一歩立ち止まって考
えさせてくれる映画なのです。
例えば、夢がある人、無い人、見つけたいけど見つからない人、あえて持たない人、
今生きている全ての人がそれぞれの思いを持っているはず・・・
だからこそ、自分の「死」を迎えるまでに、
思いっきり「人生」という時間を過ごしていきたいと思う映画です。
The Story of "My Life Without Me)
23歳のアンは、母親の家の裏庭にあるトレーラーハウスで失業中の夫と幼い2人
の娘と暮らし、
時間に追われる忙しい毎日を送っていた。だがある日、彼女は突然腹痛に襲われ
て病院に運ばれる。
そして検査の結果、医師から余命2ヵ月の宣告を受ける。若さのせいでガンの進
行が早く、すでに全身に転移してしまっていた。
アンはこのことを誰にも打ち明けないと決意し、ノートに死ぬまでにしたいこと
を書き出していった。
それはちょうど10項目になった。そしてその日から、彼女はその秘密のリストを
一つずつ実行していくのだった…。
さて、主人公のアンのしたいこととは・・・
*Things to do before I die*(死ぬまでにすること)
※直訳で考えると、邦題にある「死ぬまでにしたい・・・」
というよりは「死ぬまでにしなくてはならない」というニュアンスが含まれてい
るように感じます。
・Tell my daughters I love them several times a day.
娘たちに毎日「愛してる」と言う。
・Find Don a new wife who the girls like.
娘たちの気に入る新しいママを見つける。
・Record birthday messages for the girls for every year until they're 18.
娘たちが18歳になるまで毎年贈る誕生日のメッセージを録音する。
・Go to Whalebay Beach together and have a big picnic.
家族でビーチに行く。
・Smoke and drink as much as I want.
好きなだけお酒とタバコを楽しむ。
・Say what I'm thinking.
思っていることを話す。
・Make love with other men to see what it is like.
夫以外の人とつきあってみる。
・Make someone fall in love with me.
誰かが私と恋に落ちるよう誘惑する。
・Go and see Dad in jail.
刑務所にいるパパに会いに行く。
・Get some false nails( and do something with my hair).
爪と髪を綺麗にする。
アンのリストをみると、
母親としての自分、妻である自分、一人の女である自分、
そして、親がいる子供としての自分・・・
いろいろな肩書きがあるんだなと感じます。
そしてその全てのことに対して濃い思いがあるのだと思います。
みなさんは10個挙げるとしたら、
何が思い浮かびますか???
★ちなみにこの映画にはアンの子供達が出てくるのですが、時より彼女達の会話
に「tummy」という表現が出てきます。
これは何だ??と思ったら、「おなか」という意味で、日本語では「ぽんぽん」
といった感じの幼児語だそうです。
こういった表現を覚えておくと、小さい子達と話すときに便利だな・・・と思い
ました。
やっぱり英語でもあるんですね!!
そして最後に、
自分の「死」なんて、毎日の中で改めて考える機会なんてなかったけれど、
ふと立ち止まって考えてみると、誰にでも必ず訪れるものなわけで・・・
いざそういったことに直面することを考えたら、
今自分が持っている悩みとかモヤモヤってなんか小さいものなのかもしれない・・・
と思いました。
悩んだりすることは誰にでもあるけれど、それはきっと何か自分にとって大切な
ものへの
通過点に過ぎない気がします!
淡々と過ぎていく毎日ですが、
その一日一日こそわたし達にとってかけがえのない大切な時間なんですね。