映画で学ぶ英会話・英語表現
耳も聞こえず、口もきけずな少女が歌声を通じて心を開いていく様を描いた話。
オーストラリアの映画であまり有名ではないけれど、主題歌はCMにも使われたこ
とがあるので、
耳にした方も意外と多いはず!
The Story of "Amy"
8歳の少女エイミー(アラーナ・ディ・ローマ)は4歳のとき、
人気ロックスターだった父親ウィル(ニック・バーカー)がステージ上で感電死す
るのを目撃。
それ以来、口も聞けず耳も聞こえない状態が続いており、
母タニア(レイチェル・グリフィス)は福祉局の役人から逃れるためにエイミーを
連れて、
メルボルンの労働者階級が住む一角へと引っ越した。
その後近所に住む売れないミュージシャンのロバート(ベン・メンデルソン)が、
自分の歌声にエイミーが反応することに気づく。
次第に仲良くなった2人は一緒に公園へ出かけ歌を歌った。
ある日、ひょんなことでエイミーが行方不明になり、町の住民も総出で捜索が行
われたが、
エイミーは福祉局の役人の手につかまり、孤児収容所送りにされていた。
エイミーはそこからも逃げ出し、ロバートと時を過ごしたあの公園に向かった。
ちょうど公園で行われていた野外コンサートを見て興奮状態になったエイミーを
見つけ駆け出すタニアとロバート。
そしてついにエイミーが父の死のトラウマを克服する時がやってくる・・
One Point Phrase from "Amy"
Tanya: Do you think that someone who can't speak, could sing?
Dr. Urquhart: I once saw a woman who couldn't walk, but she could dance.
タニア: あなたは、しゃべれない人が歌をうたえるってあり得ると思う?
ドクター・アーカート: 歩けないけれど、踊れる女性に会ったことがあるよ。
これは、エイミーの耳も聞こえ、歌を歌えるというロバートの話に半信半疑の母
タニアが
児童心理学の医師アーカートに尋ねるシーン。
タニアのセリフが全部現在形であるのに、最後にCOULDを使っているのは、
過去を表わしているのではなく、予測や可能性を表すもの。
一方、ドクターのセリフのCOULDは過去のできる・できないという事実を表
すもの。
文脈によって、couldを使い分けると非常に便利。
同じようにwouldも使うとネイティブ度が増します。
強い意見も、
I could say ~ (~とも言えるかも。)
I would say ~ (私だったら~と言うな。)
といったニュアンスでやわらげることができますよ!