こんにちは!
コンシェルジュ・デスクのAnnieです★
先日、海外ドラマを観ていたらこんなセリフが出てきました。
Mom:Come and get it.
Son:OK, coming!
このママと息子の会話、皆さまだったらどんなふうに訳しますか?
私たち日本人にとっても誰でも知っている身近な英単語”go”と”come”。
ですが、意外と奥深く、使い方を知らない方も多いのではないでしょうか。この恋と仕事に効く英語の記事では、これで”go”と”come”の違いと使い分けをわかりやすく理解いただけるようにまとめました!
Contents
『今行くよ』はI’m goingじゃない?
実はこんな場面でした↓↓↓
Mom:Come and get it.
ご飯出来たわよ。
Son:OK, coming!
分かった、いま行く!
このシーンはMomもSonも身近な人と話す時のネイティブらしい言い方をしています。
Come and get it.=食事の用意ができたわよ/ご飯ですよ
“Come and get it!”を直訳すると、「来てそれを取りなさい」という意味ですが、itが食べ物の場合は「来て食べなさい」という意味になります。
そこから、「食事の用意ができたわよ」「ご飯ですよ」の意味で使われるようになりました。
“Come and get it!”と急に言われても、「来てそれを取りなさい」って何のこと?それって何?と言いたいことが分かりませんよね?
でも、「もうすぐ食事の時間だな」とか「今ママは料理をしているな」とかの状況であれば、「Come and get it!=ご飯の時間なんだ!」と理解出来ます。
日本語でも「出来たわよー」のひと言で「何が出来たの?」と不思議に思わず食卓に向かうのと同じニュアンスです。
ですので、このフレーズは親しい間柄の人とのカジュアルな表現として使われます。
I’m coming.=いま行くよ。
「ご飯出来たわよ。」と声をかけられた息子は「OK, coming!」と応えています。
comingは「I’m coming.」の略です。
英語の授業では、“go=行く、come=来る”と教わったから、「I‘m going.」だと思う方も多いのではないでしょうか。
実は「いま行くよ」はI‘m going.ではなくI’m coming.と表現します。
私がワーキングホリデー中にオーストラリアで通っていた学校の先生が教室に向かう時「I‘m coming!」と言っているのを聞いて、「あれ?goingって言わないんだ…」とプチ衝撃を受けたのを思い出します(‘_’)
「行く」なのに、なぜ“come”を使うのでしょうか。
ここでgoとcomeのコアイメージをみていきましょう!
★コアイメージは「離れる」★go=自分のいるところから離れていくイメージ
「go=行く」と訳されることが多いですが、英語では話し相手や自分が今いる場所から「離れる」というイメージになります。
・I‘m going to Hawaii next week.
私は来週ハワイに行きます。←今いる日本から「離れる」イメージ
・I went to my grandmother’s house yesterday.
昨日、祖母の家に行きました。←今いる自宅から「出かけた(離れた)」イメージ
*****
Annie:I‘m going now.
もう行くね。←一緒にいるBeckyから「離れる」イメージ
Becky:Okay! See you tomorrow!
わかった!また明日ね!
★コアイメージは「近づく」★come=話し相手に向かって移動するイメージ
「come=来る」と訳されることが多いですが、英語では話し相手に「近づく」というイメージになります。
Annie:Where are you? I’m waiting outside of the school.
今どこにいる?学校の外で待ってるわ。
Becky:I was talking with my teacher. I’m coming now!
先生と話してたの。いま行くね!←Annieのいる場所に今から「近づく」イメージ
*****
Annie:I’m going to the supermarket to get some snacks.
スーパーマーケットにお菓子を買いに行くんだ。
Becky:Can I come?
一緒に行ってもいい?←Annieの行く場所に一緒に「近づく」イメージ
ではここでミニテストです。次の会話を読んで質問に答えてください!
《日本での留学を終えてイギリスのマンチェスターに帰国したBeckyとチャット》
Annie:Hey~! How’s it going? Are you having a good vacation?
ねー元気?休暇を楽しんでる?
Becky:It’s fantastic! I walked around the Manchester Christmas Markets for the first time in 3 years!
めちゃくちゃ楽しんでるわ!3年ぶりにマンチェスターのクリスマスマーケットに行ったの!
Annie:I’m so jealous!!
超うらやましい!
さてここからが問題です!
Annieは「いつかマンチェスターに行きたいな!」と言いたいです。次のどちらが正しいでしょう?
A.I want to go to Manchester someday.
B.I want to come to Manchester someday.
答えは
B.I want to come to Manchester someday.
です!
Beckyが住んでいるマンチェスターに「come=近づく」つまり会いに行きたい!というニュアンスになりますね!
このように日本語と英語の感覚に違いがあるのでコアイメージを頭に浮かべて使い分けましょう。
もしママに「Come and get it.(ご飯ですよ。)」と言われて、「I‘m going」と言ってしまうと、「え?どこかに出かけるの?」とびっくりされてしまいますのでご注意くださいね(笑)。
【必見動画】英会話の9割が分かるようになる!
本記事では、「go・come」の違いを解説しました。
このように基本動詞の持っているコアイメージを理解すると、英単語学習の効率は俄然アップします。
「【イラスト付き/教材級】英会話の9割がわかるようになる基本動詞Top55【総集編】」の動画では、代表的な基本動詞55個のコアイメージをイラスト付きでわかりやすく解説しています。あわせてご確認ください。
[youtube]まとめ
いかがでしたか?
“go”と”come”の違いが本記事を通じて持つことができるようになっていただければ嬉しいです。
より詳しくこの2つの単語の違いを学びたい方は、下記の記事でより掘り下げて解説していますのでご参照ください!
===Annie===
・「each/every/all」の単数形・複数形の使い分けを超分かりやすく解説
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