今回は2015年に公開された映画『ミニオンズ』をご紹介いたします!
怪盗グルーシリーズに登場する人気キャラクターのミニオンズが主役のスピンオフ作品で、ミニオンズがグルーに出会う前の話が描かれています。
Contents
◆Story of “Minions”◆
人類より遥か昔に誕生していた黄色い生物ミニオンズ。
ミニオンズは、最強のボスに仕えることを生きがいとしていました。
ティラノサウルス、原始人、エジプトのファラオ、吸血鬼、ナポレオンといったボスに仕えてきましたが、おっちょこちょいなミニオンズが起こしたアクシデントのせいで、ボスたちは皆死んでしまいました。
ボスを次々と失ったミニオンズは生きがいをなくし、途方に暮れていました。
この状況を改善すべくミニオンズのリーダー的存在のケビンは、仲間のスチュアートやボブとともに、新たなボスを求めてニューヨークへたどり着きました。
そこで彼らは、イギリス君主になることを企んでいる大悪党スカーレット・オーバーキルと出会います。
果たして、今度こそミニオンズは最強のボスに仕えることができるのでしょうか・・・?
◆One Point English “Minions”◆
まずは、大悪党を退会する際のスカーレット(世界初の女悪党)のスピーチのシーン
When I started out people said women could never rob a bank as well as men.
私が(悪党を)始めた時、女性は男性のように上手に銀行強盗を出来るはずがないと言われていました。
短い文ですが、文法のポイントがたくさん詰まっています。
start out=出発する、飛び出す、旅に出る、(…に)取りかかる、(…し)始める
まずは、”start out”です。
“start”と”start out” はそこまで大きな違いはありませんが、”start out”の方が少し強調した言い方になります。
その為、長い旅に出発する時や人生の門出など何か大きなことを始めたり、変化がある時に使われることが多いです。
悪事を始めたことはスカーレットの人生において大きな変化なので、”start”ではなくあえて”start out”を使って強調しています。
例えば、
I started studying English when I was a junior high school student.
私が英語を始めたのは中学生の時です。
上記は単に「英語を始めた時期」を述べていますが、
I started out studying English when I was a junior high school student.
私が英語に目覚めたのは中学生の時です。
“start out”を使うと、中学生の頃から継続してしっかり英語を勉強してきた印象になります。
as well as=同じくらい・同様に
◎主語 + 動詞 + as + 形容詞・副詞 + as~.=主語は、~と同じくらい・・・です。
例えば、
He is as tall as his father.
彼は彼の父と同じくらい背が高い。
The movie is as interesting as this movie.
あの映画はこの映画と同じくらい面白いです。
She became as beautiful as her mother.
彼女は母親と同じくらい美しくなりました。
スカーレットのセリフに戻ります。
Women can rob a bank as well as men.
と、肯定文ですと、「女性は男性と同じくらい上手に銀行強盗ができる。」という意味になりますね。
ですが、スカーレットのセリフには
never=いまだかつて・・・ない
が入っているので
women could never rob a bank as well as men.
「女性が男性と同じくらい上手に銀行強盗ができるはずがない。」という意味になります。
悪党の世界にも差別があり、スカーレットも苦労したのかもしれませんね。
続いてもスカーレットのセリフです。
ひょんなことからイギリスの王になったボブがスカーレットに王位を譲った後、スカーレットはこう言います。
You have stolen not just England but my heart”
あなたたちは英国だけでなく、私のハートも盗んだ。
Not just A but B=AだけではなくBも
Not only A but also Bと同じです。
onlyでもjustでも大丈夫ですし、butの後にalsoはあってもなくても大丈夫です。
例えば、
I can make not【only / just】breads but (also) cakes.
私はパンだけでなく、ケーキも作れます。
She’s not only beautiful but also very smart.
彼女は綺麗だけではなく頭も良い。
そしてグルーの登場シーンです。
華麗に王冠を盗み出したグルーにミニオンズは一目惚れをし、自分たちのボスはこの人しかいないと思います。
最後のナレーションで、
He was cunning, he was evil, he was perfect, he was despicable…
とグルーの魅力を現した形容詞が4つ出てきます。
◎cunning=ずるい
He’s cunning as a fox.
彼はキツネのようにずるい。
cunningは日本語の「カンニング」のもとになった言葉ですが、本当はcunningには不正行為という意味はなく、英語でカンニングという場合はcheatを使います。
◎evil=悪い・邪悪な
He was the evil character in the novel.
彼は小説の中で悪い役でした。
◎perfect=完璧な
I’m a perfect human.
私は完璧な人間だ。(・・・どこかで聞いたことがある???)
◎despicable=卑怯な・卑劣な
It was despicable of him to cheat in the exam.
カンニングをするなんて汚いやつだ。
(cheatが出てきました!)
怪盗グルーシリーズの英語タイトルは“Despicable me”ですよね!
直訳すると『卑怯な私』ですが、『ワルい俺様』といったニュアンスです。
“Perfect”は通常褒め言葉ですが、グルーは「完璧に悪事を働く人」つまりここでの“Perfect”は「極悪」といったニュアンスでしょうか。
最強の悪党に仕えたいミニオンズにとって、「ずるくて邪悪で極悪で卑怯な」グルーは理想的だったんですね。
ミニオンズの最新作『『ミニオンズ フィーバー』が今年の夏公開予定なので、とても楽しみですね!
子供向けの映画なので、単語などもそこまで難しすぎず英会話学習にぴったりです♪
ぜひ英語でもご覧になってみて下さい★
===Lucy===