だいぶん前になりますが、ふとした経緯でお会いした
占い師さんのことを思い出しました。
当時は、bがまだまだ立ち上げの最中。
なかなか思ったように進まない時期で、私も弱りきってたんでしょう。
そんな時に、その占い師さんにお会いしました。
実は、私はかなり迷信とかは信じない人です。
(でも、毎朝近所の神社にはお参りしちゃいますけど)
その占い師さんに私が相談したことは、bという会社をどうすべきか。
この占い師さん、実は結構雑誌にもよく出てる有名人でいろんな
会社の経営者の方もご相談に行ってるそうです。
やっぱり、経営者は孤独な人が多いので相談するんでしょう。
で、実は私はその占い師さんが言ったこと。
ここには書きませんが、実は、私はそれにカチっと来てしまって帰ってしまいました。
ただ、今思うとその占い師さんの占いスキルは別として、
コミュニケーションの仕方にはビジネスマンとしてかなり参考になるところがあったなと思うのです。
それは、まず、この占い師さんが心がけていることは
私の頭の中のことを想像していること。当然、はじめにウォームアップの会話があり
その文脈から察するわけです。
当時の私は弱気ですのでいろいろ悩みを打ち明けたのでしょう。
そして、その頭のなかのことに基づいて「こうだ」ということを
指南する。
残念ながら、気持ち的に弱ってたとはいえ口から出た弱気発言とは
裏腹に、最後はなんとかなるというところがあるので、少し読み違えたのでしょう。
結果、占いの助言は何一つ受け入れず、自分が信じた方にいっちゃったわけですが(笑)。
何が言いたいかって言うと、私達のお客様との会話もそうなんじゃないかと思うわけです。
例えば体験レッスンとかですと、私達のゴールとしては「入会して欲しい」ということがあります。
もちろん、ビジネスですからキレイ事は一旦、置いておいてそういうところはありますよね。
だから、その事が出てしまった伝え方をしちゃうとどうでしょう?
それは、私達の希望でしかなくてお客様の希望とは別なわけです。
逆に、お客様は「英語を上達したい」という気持ちがありますが、その一方で、
・ もしお金かけて失敗したらやだ
・ 他はどうなんだろう
・ この担当者さんでいいのかな
・ 近所にもスクールあったけどどうかな
など、一歩踏み出したいからこその悩みというのがあります。
ここを適切に会話から想像してその解決策を会話の中に練り込む、
ということが、うまいコミュニケーションのヒケツだと思います。
少し話を戻します。
占い師さんが「当たる」と思うのは、どうしてでしょう?
きっと、占い師さんが霊力があるからじゃなくて、
相手の頭のなかを想像してそれに合わせた解決策を提示するからじゃないかと
思います。
もちろん、ひょっとすると霊能力がある人がいるのかもしれないですけどね。
少なくとも、私を占ってくれた占い師さんを今振り返ると、
彼女は間違いなく良い営業ウーマン、あるいは、ビジネスウーマンという感じでした。
ちゃんと相手の頭のなかを想像してその人がなりたい姿に向けた解決策を提示するか、
あるいは、避けたいことを回避する方法を提示してます。決して、その占い師さんが勝手に思ったことを
私に押し付けたりはしてませんでした。
多分、これが出来る人は別に占い師じゃなくてもビジネスの世界でも
きっとうまくいくんでしょうね。